卓越した存在・先見の人、スパイダーマン生む

 12日に95歳で亡くなった米マーベル・メディア名誉会長のスタン・リー氏は、スパイダーマンやアイアンマン、アベンジャーズなど、世界的にヒットしたコミック(漫画)作品の生みの親として知られる。

 自らの製作総指揮で映画化しただけでなく、配達員や警備員などの市井の人に扮(ふん)し自身も映画に出演していた。行きずりなのになぜか主人公に絡んでくるサングラスの老人を一連のマーベル作品で見かけた記憶がある人も多いだろう。

 近年のマーベル作品の映画化に関わってきた米ウォルト・ディズニー社のアイガー最高経営責任者(CEO)は「リー氏は、彼が生んだキャラクターと同じくらい卓越した存在だった」との声明を発表した。惜しむ声はソーシャルメディアなどを通じて各界から寄せられ、米航空宇宙局(NASA)も「ヒーローのユニバース(宇宙)を創造した先見の人を失った」とツイートした。

 米ニューヨークでユダヤ系ルーマニア移民の家庭に生まれた。17歳でマーベル・コミック社の前身、タイムリー・コミック社の編集助手として入社して以来、約80年にわたりコミックに携わってきた。

 「アメコミ」と略される米国のコミックは、日本の漫画以上に分業体制が徹底しており、リー氏が担当したのはエディター、ライターと呼ばれるストーリーや設定、脚本を作る部分だった。

 これを画家がコミックに仕上げるが、この過程でも、作業は鉛筆で下書きするペンシラー、インクで墨入れするインカーなどに細分化されている。

 リー氏は、こうした作業を広く手がけた画家のジャック・カービー氏、スティーブ・ディッコ氏らと組み、1960年代以降、ファンタスティック・フォーやXメンなどのヒット作を量産した。

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