パキスタン中国領事館を武装勢力が襲撃 市民ら4人死亡

パキスタン南部カラチで23日、武装集団が中国総領事館を襲撃し、地元メディアによると、市民と警察官計4人が死亡した。武装集団の3人も射殺された。中国は、巨大経済圏構想「一帯一路」関連事業に基づき、約620億ドル(約7兆円)をパキスタンに融資するが、同時に中国人や企業が標的となる事件も相次いでいる。

 地元警察によると、武装集団は銃器や手榴弾(しゅりゅうだん)を持って総領事館への侵入を狙ったとみられ、駆けつけた治安部隊と銃撃戦になった。総領事館では中国人職員21人が勤務していたが、けが人はいなかった。

 南西部バルチスタン州で分離独立を主張する過激派「バルチスタン解放軍」(BLA)が犯行声明を出した。BLAは中国について「地元の資源を強引に奪っている」とし、標的とすることを宣言している。

 パキスタンでは、2017年5月にバルチスタン州クエッタで、中国人語学教師2人が武装集団に殺害される事件が発生。カラチでは2月にも中国人経営者が何者かに射殺された。パキスタン軍は中国人労働者の警備に1万人以上を割いているともされるが、事件は絶えないのが実態だ。

 中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官は23日の記者会見で、在カラチ中国総領事館への襲撃事件を受けて「外交領事機関への暴力行為を強烈に非難する」と述べた。襲撃の背景には一帯一路関連事業「中国パキスタン経済回廊」に対する武装勢力側の不満があったとも指摘されるが、耿氏は「両国民の広範な支持があり、揺るぎなく建設を進める」と強調した。

 一方、パキスタン北西部オラクザイの市場でも23日、自爆テロとみられる爆発があり、地元民放によると、少なくとも30人が死亡、40人が負傷した。犯行声明は出ていない。爆発が起きたのはイスラム教シーア派の住民が多い地域だという。

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