岸和田だんじり 荒々しくも安全に AED載せ、やりまわし

今月14、15日に開かれる大阪府岸和田市の「岸和田だんじり祭」で、南海電鉄岸和田駅周辺の岸和田地区の22台のだんじりに、心停止時に電気ショックで蘇生させる自動体外式除細動器(AED)が備え付けられる。祭りは、辻々を全速力で直角に曲がる「やりまわし」など、2日間にわたり激しい動きを見せることなどで知られるが、万一の事態に備え、参加各町が設置を決定したという。

 岸和田市のだんじり祭は各町の高さ約4メートル、重さ約4トンのだんじりが繰り出し、力いっぱいに曳(ひ)き回す。曳き手の中心となるのは18歳から28歳の若者だが、9月の日中の気温は高く、体力の消耗も激しい。

 岸和田市消防本部によると、昨年の祭りでは見物客も含めて174人が熱中症やけがなどで救急搬送。一昨年には、祭りの関係者1人が試験曳きのときに心肺停止になり搬送された。

 こうしたことから、各町や市、警察など祭りの関係者が運営を話し合う会合で、参加町の警備担当者からだんじりにAEDを設置してほしいと提案があった。提案を受け、参加22町でつくる祭礼町会連合会会長の森元安夫さん(67)が中心となり検討。AEDは1台あたり数十万円するが、レンタル会社からリースして1台あたり1万円弱に抑えるめどがたち、導入を決めたという。すでに2台は昨年までにAEDを設置していた。

 さらに、市消防本部に要請し、AEDの使い方などを学ぶ講習を開催。だんじりに随行する各町の年配者計110人が受講した。8日には、だんじりの試験曳きが2時間あまりにわたって行われ、初めて22台がAEDを内部に設置して市内を駆け巡った。

 森元さんは「もし心臓に異常が起きれば迅速に対応する必要がある。随行者がAEDの知識と技術を身につけていれば、もしものときに役に立つ。伝統ある祭りを続けていくうえでも大切なこと」と話している。

【用語解説】自動体外式除細動器 

 電気ショックで、心停止の一種の心室細動(心臓のけいれん)を正常に戻す機械。日本赤十字社によると、電極パッドが入っており、音声メッセージの指示に従って使用。素肌に電極パッドを所定の位置に貼ると、心電図を測定し異常があれば電気ショックを与えられるようになっている。平成16年に一般市民も使えるようになり、鉄道の駅や公共施設などに広く設置されている。

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