桧山、意地の点火打!大敗ムードの虎に喝!

(セ・リーグ、阪神6-9巨人、23回戦、巨人12勝10敗1分、8日、甲子園)神様の一打がチームに喝を入れた。阪神は首位巨人に敗れ、宿敵に2年連続の負け越し。ゲーム差も10と広がったが、8点を追う九回、前日7日に今季限りでの引退を表明した桧山進次郎外野手(44)の適時打を皮切りに5点を返した。4カード連続負け越しと失速が止まらない虎だが、桧山のバットが、ナインの意地と執念を呼び起こしたと信じたい。

 絶対あきらめず、ひと振りに懸ける-。歩んできた野球人生そのものだった。前日7日に今季限りの引退を表明した桧山が、大敗の試合に「もしや…」の空気を運んだ。巨人に見舞った“表明後初”の快音は、尻すぼみ一途の虎へ向けられた、無言の喝に映った。

 「いつもより特別な雰囲気があった。それに応えられてうれしい。試合には負けたが、みんながつないでくれて、出番が回ってきた。デビュー戦も甲子園の巨人戦(92年5月30日)。そういう思いもあった」

 1-9と絶望的な点差で迎えた九回一死一、三塁。「真っすぐ1本」。22年のプロ経験が凝縮された狙い打ちで一岡から中前適時打を放った。

 「打線に点火? それはどうやろ。点差が点差やったからね…」と“神様”は言うが、その後、打線は二死から4連打で4点。反発心を見せた。

 無抵抗で終われば、目もあてられない散々な試合だった。1-0の六回に3被弾を含む9失点。投手へ四球や、バント処理の連係ミス…。和田監督は、「記録に出ないミスというか、やるべきことができなかった」と嘆くしかなかった。

 日曜日の伝統の一戦。4万6866人を飲み込んだ聖地はフラストレーションが充満していた。六回には左翼席で、虎党とG党が衝突。胸ぐらをつかみ合う騒動が勃発し、警察4人、警備員20人が出動する事態に発展した。驚きと恐怖で涙を流すファンまでいた。

 宿敵Gに2年連続負け越しが決定(10勝12敗1分)。ゲーム差10。そして4カード連続の負け越し…。和田監督は「戦っていく中で立て直していかないといけないし、このままではいけないという危機感は常に持っている」と悲壮感をにじませたが、消化試合のような展開に“待った”をかけたのが、桧山だった。

 引退会見で、やり残したことは「日本一」と即答した。頂点へ登るルートは残されている。まだ道半ばやぞ-。桧山のバットがナインに語りかけたように見えた。

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