なでしこフィーバー3分咲き?「沢しか分からない」

なでしこジャパンが先月17日(現地時間)にドイツ・フランクフルトで女子サッカーW杯初優勝を果たし、日本列島を歓喜の渦に巻き込んでからちょうど1カ月。来年のロンドン五輪金メダルという新たな目標に向けて再始動した。来月1日からのアジア最終予選(中国)を控え、17日から都内で始まった合宿初日のなでしこフィーバーぶりは?

 19日に東京・国立競技場で、なでしこリーグ選抜を相手に行われる「東日本大震災チャリティーマッチ」を控え、世界一メンバーたちが東京・西が丘サッカー場に集結。海外組を除く16人が午後5時過ぎから約1時間、猛暑の中で汗を流した。

 日本サッカー協会によると、詰めかけた報道陣は109人。協会関係者は「W杯前の最後の合宿は愛媛で行ったが、報道陣は6人だけだった」と驚きを隠さない。

 W杯優勝効果で、なでしこリーグの観客も激増中。6日の新潟-INAC戦は史上最多の2万4546人を記録した。この盛り上がりを、中国・済南で来月1日から始まる五輪アジア最終予選につなげるべく、この日の練習は事前にあえて、「一般公開します」とアナウンスされた。

 警備会社に加えて地元警察署の協力も仰ぎ、「公開練習入場整理券」も客席いっぱい分の6000枚を用意したが…。さばけたのは879枚にとどまった。

 夏休み中とあって小さな子供連れが目立ち、「沢しか(選手が)わからない」と戸惑う声もちらほら。練習中にスタンドから選手名が叫ばれることもなく、ミニゲームが始まってもシュートの場面でかすかにどよめきが起こる程度だった。

 都内から来た20代女性は「W杯でおしゃれな川澄さんのファンになった。みんな静かに見ているので、自分が声をかければ振り向いてもらえると思うけど、恥ずかしくてできない」と独特の雰囲気に面食らった様子。さすがに練習後はバスに乗り込む前の選手らに、ファンがサインを求める声が飛び交ったが、目立った混乱はなかった。

 プロ野球では今年1月、日本ハムの新人合同自主トレに参加する斎藤佑樹投手を目当てに、都心から離れた千葉・鎌ケ谷の球団施設まで連日、中年女性ら数千人が押し寄せた。フィーバーは沖縄での春季キャンプまで続き、安全柵を押し倒す勢いのファンに対し、斎藤が「恐怖を感じる」と話すこともあった。

 なでしこジャパンも、W杯後は主将のMF沢穂希(32)を中心にメディアに出ずっぱりだったが、特定選手の熱狂的なファン層は男女とも見当たらない。それでも当人たちにとって、ドイツから帰ってきてからの日本は別の国のようだ。

 沢は「W杯に行く前のなでしこリーグの観客数より多いね、とみんなで話していた。たくさん来ていただいてありがたい」としみじみ話す。

 一度は大輪の花を咲かせたなでしこフィーバーも、再始動の初日はまだ三分咲きといったところ。先月のW杯と同様に、五輪予選で勝利を重ねるにつれて、再び列島のボルテージは上がっていくはずだ。

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