余震、消えぬ恐怖 1人死亡・18人けが

7日深夜に発生した宮城県沖を震源とする地震は、県内でも新庄市などで震度5弱を観測。尾花沢市で1人が亡くなったほか、鉄道の運休が相次ぐなどの被害が出た。東日本大震災から間もなく1カ月。避難所で過ごす避難者たちは、あの日の恐怖を思い起こして身を縮めた。

■酸素吸入器停止で死亡

 県や県警によると、県内では地震で1人が死亡、18人が重軽傷を負った。

 亡くなったのは、尾花沢市六沢の無職高橋弘子さん(63)。気管支炎で酸素吸入器を常用していたが、地震による停電で吸入器が停止したという。同居している母親が119番通報をしたが、なかなかつながらなかったらしい。親族が8日午前5時すぎに通報したが、すでに死亡していた。県警によると、死亡推定時刻は同日午前0時ごろ、死因は呼吸不全だった。

 また上山市の女性(79)が自宅前で転んで左手首を骨折、河北町の女性(82)はベッドから転落して右足骨折するなど重傷が6人。ほかに軽傷が12人いる。

■58万戸停電、事故や火事も

 東北電力山形支店によると、県内は地震後、全戸数の8割にあたる約58万戸が停電になったが、8日午前10時すぎに全面復旧した。

 信号も一時消え、警察官約300人が交通整理にあたった。県警によると、8日朝までに交差点で計8件の事故が起きたという。

 停電によるとみられる火災も発生した。8日午前5時ごろ、河北町谷地の無職槙清一さん(73)方から出火、木造2階建て住宅の2階の壁や天井など計約20平方メートルが焼けた。寒河江署によると、停電のため同日午前1時ごろから長男(42)が2階の居間でロウソクを使っていたといい、同署が詳しい原因を調べている。

 また7日午後11時40分ごろ、東根市若木の「山形スリーエム」工場から煙が出ていると、警備員から119番通報があった。市消防本部によると、地震で工場内のパイプが外れ、約200度の油が漏れたという。

 山形市選管は、市内2カ所の県議選の期日前投票所のうち1カ所を閉鎖した。投票事務を管理するオンラインシステムが停電で使えなくなり、二重投票が防げないためという。

 また県警によると、道路が6カ所で損壊。大石田町豊田の県道の亀井田橋では10センチほどの段差ができ、同町鷹巣の県道には亀裂が入った。大蔵村の村道では道路が隆起した。

 JRによると、奥羽線の北大石田駅のホームが長さ2メートルにわたって損傷したという。

■JRや長井線が運休

 JR各線は8日の始発から運休した。米坂線は同日中に運転を再開したが、山形新幹線と左沢線、奥羽線、仙山線、陸羽東線、陸羽西線、羽越線(酒田―秋田)は終日運転を見合わせた。線路の点検が終わり次第、再開する。

 山形鉄道フラワー長井線も終日運休した。

 8日朝、全列車が運転を見合わせた山形駅では臨時案内板を設置。通勤通学客は駅員の説明を聞いていたが、再開のめどが立たず、あきらめて帰る人も。

 新年度最初の授業日だった寒河江高2年の半沢敬宏さん(16)は「学校も駅も電話が通じないので帰るしかないです」。単身赴任先のさいたま市から新庄市の自宅に向かっていた柴崎知彦さん(33)は「信号も消えているので車で迎えに来てもらうこともできない」と嘆いていた。

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