休館続く県内図書館 8割「再開見えず」

蔵書落下、建物も損壊

【写真説明】
地震直後の水戸市立西部図書館


東日本大震災による被害で、県内のほとんどの図書館がいまだに休館となっている。県内の図書館の被害状況を聞き取りなどで調べた県立図書館(水戸市三の丸)によると、地震の揺れで蔵書が落下したり、書架が倒れたほか、建物の損壊などの被害が多かった。各図書館では復旧を急いでいるが、対象となった85カ所のうち23日現在で「約8割は再開の見通しが立っていない」(県立図書館)という。

ほとんどの図書館で書籍が落下、散乱し、北茨城市立図書館やつくばみらい市立図書館などでは書架に並べられていた本が全部落下した。建物や施設に大きな損傷があり、耐震強度が疑問視されるケースも多いという。

約62万冊の蔵書を誇る県立図書館では、書架のほとんどの書籍が落下し、さらにエントランスホールのコンクリート製の天井、鉄骨が落下するなどで警備員が負傷した。現時点では6月ごろに再開する予定という。

水戸市立西部図書館(水戸市堀町)でも高さ6メートルの金属製の館内照明7基が倒れた。幸いけが人はなかったが、大惨事となりかねない被害だった。

再開の見通しが立たない理由の一つに、被災地の復旧作業が優先されている現状がある。利用者への安全を図れないばかりか、大きな余震が心配される中では書架の整理作業に踏み切れない。図書館職員が避難所の業務にも駆り出されており、再開後も人出不足が続きそうだ。

また、公民館の図書室などは避難所となっており、図書館としての機能が復活するまでには、多くの時間が掛かりそうだ。

水戸市立西部図書館の立花郷子館長は「小さいお子さんや学生、お年寄りまで図書館を楽しみにしている方は多い。一日でも早く以前の状態に戻したい」と話している。

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