風の盆の特設会場に待った 運営委「雑踏事故防ぐ」 地元住民「唐突」と困惑

 富山市八尾町の「おわら風の盆」で、60年以上続いている下新町八幡社の特設ステー ジが、廃止の方向で検討されている。観光客の雑踏事故防止のため、市などでつくる「お わら風の盆行事運営委員会」が12日までに地元住民に伝えた。運営委員会は観光客向け のチラシに会場として記載しない方針だが、下新町の住民は「あまりに唐突」と困惑して いる。
 おわら風の盆では、各町の踊り手らが町を練る町流しや輪踊りのほか、特設ステージで の舞台踊りが繰り広げられる。風の盆を担う11町の一つ、下新町の八幡社では9月1~ 3日の期間中、運営委員会が鳥居下に約15畳分の照明付きの舞台を設けており、住民ら が哀調あふれる旋律と優美な踊りで観客を魅了してきた。

 特設ステージは八幡社を含めて4カ所に設けられているが、東町の八尾ふらっと館も雑 踏事故の恐れから雨天時のみの利用など見直しが検討されている。

 運営委員会によると、下新町八幡社前の通りはJR越中八尾駅と旧町をつなぎ、特に人 の往来が激しいため、以前から警備にあたる富山西署などが転倒事故を懸念してきた。2 001年の兵庫県明石市の花火大会事故のような事態も危惧されることから、6月11日 に運営委員会が下新町おわら総代に特設ステージ廃止を打診。今月2日に運営委員会が下 新町公民館で、同町おわら保存会や担い手住民に説明した。

 突田重勝下新町おわら総代(45)は「安全確保は不可欠だが、9月の開催を間近にし て代替地も探せない」と訴える。井本彰下新町おわら保存会長(63)は「八幡社は下新 町のおわらの拠点であり、特設ステージが認められなくなるのは悔しい」と話す。下新町 では、特設ステージがなくなっても、八幡社境内で舞台踊りを続ける案も出ている。

 運営委員会は、打診が唐突だった点は認めた上で、「事故が起きてからでは遅い」と理 解を求めている。

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