アイヌ民族博物館、入場者数が過去最少 白老

  【白老】二〇〇八年度のアイヌ民族博物館の入場者数が二十一万四千二十六人で、〇五年度の二十三万人を下回り、一九八四年の開館以来最少となった。修学旅行シーズンが洞爺湖サミットと重なったことや、急激な円高による外国人客の大幅減が響き、同館は「運営の厳しさが増す」と危機感を募らせている。(門馬羊次)

 同館の入場者はバブル期の九〇年代初頭に八十万人を超えたがその後は減少が続いた。ここ数年はアジア各国で北海道観光の人気が上昇したことで外国人客が増え、〇七年度は全体の四割を占めたが、昨年秋から急激な円高が進行。外国人客は伸び悩び、〇八年度は前年比約一万九千人減の約八万二千人。特にウォンが急落した韓国人客は前年より約一万六千人減った。

 本州方面からの修学旅行客もシーズン最盛期がサミットと重なり胆振管内の宿泊施設が警備関係者などで埋まり、他地域に流れた。同館は「修学旅行の団体客は一万人以上減った」と説明する。

 同館の年間の運営費は約二億円で、〇八年度の入場料収入は約一億七千万円。国が進めるアイヌ民族の伝統的生活空間「イオル」再生事業の受託などで不足分を補う。だが、運営費には、チセ(家屋)の改修など減価償却費は含まれておらず、景気の低迷も続き今後の入場者の飛躍的な上昇も期待できない。

 同館では、今年九月にユネスコの無形文化遺産リストに民族の古式舞踊が記載されることからアピールの機会ととらえ、同館で披露する伝統舞踊に新たな演目を加える検討を進め、ムックリ製作などの体験イベントの充実も図るなど集客策を練る。牧野正典館長は「本年度予算の下方修正も必要な状況。何とか無形文化遺産を誘客につなげたい」と話している。

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