役員が無断で会社の業務を譲渡 京都地裁、無効と認定

京都市などを顧客に持つ警備会社の女性社長がある日、出社したところ、会社がもぬけの殻になっていた――。昨年10月にこんな事態が起きていたことがわかった。京都地裁の小河好美裁判官は、同社の役員の一人が大株主となっている浜松市の警備会社側が、社長に無断で業務を譲渡する手続きをしたためだったと判断。社長側が業務書類などの返還を求めた仮処分の申し立てに対して3日、「業務譲渡契約書」などを浜松の会社側による偽造と認定し、書類返還を命じる仮処分決定をした。

 朝日新聞記者の取材に、浜松の会社側の弁護士は「不当な決定。近く地裁に異議を申し立てたい」としている。

 決定によると、仮処分を申し立てたのは京都市上京区の「○○○○警備保障」。社長の女性(57)は00年、創業者の夫の体調が悪化したため社長に就任したが、経営を役員に任せ、月4回ほど出社するだけだった。しかし、昨年10月20日に出社したところ、室内は無人で備品や業務書類もなく、玄関のガラス戸には役員らの退職届が張り付けられていた。同社は事実上の廃業状態に追い込まれた。

 一方、浜松の会社は昨年7月、京都市内に支店を開設。同じ「○○○○警備保障」の社名で営業を開始した。約210人の従業員には「会社が移転した」、顧客には「業務を譲渡された」と説明していた。

 地裁の決定は、役員らと社長が対立していたことや、業務譲渡に伴う社長側への見返りが譲渡契約書に定められていないことなどを指摘。譲渡契約書などについて「社長側に一方的に不利益で合理性を欠き、偽造されたと言わざるを得ない」などと結論づけた。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック