「角中2番」浩二監督、侍大改造!/WBC

2段構えで大改造だ! 3月2日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表は27日、1次ラウンドを戦う福岡に移動した。貧打解消を目指す山本浩二監督(66)は、最後の強化試合となる28日の巨人戦(ヤフオクドーム)で、好調の角中勝也外野手(25)=ロッテ=を2番に置くことを決断。さらに打線の不振が続けば、本大会では左右ジグザグのオーダーを解体し、1番に糸井嘉男外野手(31)=オリックス=を起用する考えだ。

 ついに決戦の地に降り立った。打線がどん底の状態で福岡に入るなど、想像もしていなかった。新幹線で博多駅に到着した侍ジャパンは、警察官や警備員に守られてバスに乗り込んだ。緊張した表情は、厳戒ムードが理由ではなかった。

 「とにかく基本に帰ろうと言いました。コンパクトに行こう、気持ちをコンパクトに、とね」

 山本監督の表情が変わった。選手も必死になった。ヤフオクドームでの全体練習は午後4時開始。だがスタッフ会議を開いた首脳陣だけでなく、選手も2時間前には球場入り。ミーティングで自らを見つめ直した。

 前日26日の阪神との強化試合(京セラドーム)で、3安打零封負け。先発のメッセンジャーを除く3人が昨季勝ち星なしという継投の前に、屈辱を味わった。この日の打撃練習で、まるで高校野球のようにセンター返しを徹底させた指揮官は、打線大改造を決断した。

 2段構えで、貧打を解消する。第1弾が「2番・角中」だ。昨季のパ・リーグ首位打者に、チャンスメークを託す。対外試合3試合で8打数3安打(打率・375)。打撃は好調だ。

 「(レギュラーでは)ずっと状態がいいのが内川。その前に調子のいい選手を置きたい。角中が入れば、どちらかが出塁してくれる」

 立浪打撃コーチが意図を説明した。昨季は主に5番で、2008年を最後に2番の経験はない。だが代表当落線上の崖っぷちからはい上がってきた男は「まだまだ状態がいいわけではない。出られるなら、どこでもいい」とハングリー精神むき出し。この日もバント練習を入念に行った。

 これで打線がつながらなければ、第2の決断を下す。山本監督は、こだわってきた左右ジグザグ打線について「そんなに意識はない。いろんな状況の中で決める」と解消の可能性を示唆した。

 状態が上向いてきた糸井が、頭にある。09年から4年連続で打率3割、20盗塁以上の糸井をリードオフマンに据え、角中との安打製造機コンビで得点チャンスを作る。左打者の「1番・糸井、2番・角中」が、侍ジャパンの“最終兵器”だ。

 本番まであと2日。山本監督は開幕直前まで、最善のオーダーを模索する。阿部のいう「落ち武者」にならないために-。理想にこだわらず、大改造も辞さない。なりふり構わず3連覇に挑んでいく。

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