遼 今季初Vへ首位死守

◇キヤノン・オープン<第3日>
 ▽8日、神奈川県・戸塚CC西C(7168、パー72)▽晴れ、気温22・3度、風速2メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽62選手▽観客1万2325人
 ドタバタ劇のすえ、石川遼(20)=パナソニック=が首位に踏みとどまった。最終18番でOBをたたくなど73ともたついたが、通算11アンダーで首位タイをキープ。3日目では大会史上最多の1万2325人が詰め掛け、迷子が出るなどハプニング続きの中で今季初優勝に王手をかけた。4人が首位に並ぶ大混戦の最終日は、久保谷健一(39)、立山光広(43)と同組。最年少優勝を果たした時と同じペアリングとなった。
 ボールの行方に立ち尽くした。18番のティーショット。打球は右の林を越えて隣の練習場へ。「飛ばそうと力んでしまった」。痛恨OBで、ダブルボギー。同じく終盤に大きくスコアを落とした同組の小山内から「お互い、グダグダだったな」と声をかけられ、遼も思わず苦笑した。
 コース内外でドタバタの一日だった。3日目では大会史上最多の1万2325人のギャラリーが詰め掛けた。多くの視線の中、遼は序盤で2バーディー。だが、途中からカメラ音が目立って、9、12番とアドレスを仕切り直し。13番でも2度、シャッター音で動きが止まり、スコアも伸び悩んだ。「ギャラリーが多くなれば、そういうのはつきもの。集中して(カメラに)気付かないこともある」。遼は“影響なし”を強調したが「結果にこだわる選手ならパニックになるかも」。途中、一部ギャラリーがロープ内に“侵入”し、さらには7歳の男の子が迷子となり警察が出動する騒ぎもあった。
 幸い、男の子は見つかったが、大会運営側は最終日にマナー向上を訴える看板を増やし、遼の組の警備員も増やす予定。3日目を終えて首位に4人が並ぶのは、7年ぶりの大混戦。遼の今季初優勝へ、周囲は過熱する一方だが、本人は冷静さを失わない。
 「今は割り切ってやっている。起きたことを受け止めるだけ」。最終日は久保谷、立山と同組。くしくも15歳で初優勝した07年のマンシングウェアオープンKSBカップの最終日と同じ。「運命? 感じないけど、そう書かれるのは嫌じゃないですよ」。区切りの10勝目へ、漂う予感。運命的な巡り合わせも味方に、今度も劇的ドラマを演じきる。 

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