オートバイ駐車場 不足

大阪市で、オートバイの駐車場が慢性的に不足する状態が続いている。改正駐車場法が4年前に施行されるまで、集客施設などにバイクの駐車場設置が義務付けられていなかったことが背景にある。市は民間にも協力を求めて駐車場の増設を進めているが、都市部では路上駐車が後を絶たず、「公共交通機関を積極的に利用してほしい」と呼びかけている。

 市によると、オートバイの一時預かり・月決め駐車場は155か所、2496台(1月末の把握分)。2007年に商業地や住宅地など112か所に絞って実施した路上駐車の実態調査では、ピーク時は3605台に上り、市内全域では相当数の駐車場不足が見込まれる。府内全域の駐車場数はまとまっていないものの、他の自治体の都市部でも実態は同様とみられる。

 1957年に施行された駐車場法は、一定の延べ面積を超える建物に対し、自治体が規模や用途に合わせて駐車場を設置するよう条例で定めることを認めた。だが、当初はオートバイを対象にしておらず、集客施設などでは全国的に自動車の駐車場整備だけが進んだ。

 こうした状況を受け、同法は06年11月に改正され、オートバイを対象に追加。市は08年6月、駐車場附置(ふち)義務条例で、集客施設などに車に加えてオートバイの駐車場も確保するよう定めた。

 一方、06年6月の駐車監視員制度の導入などで駐車違反の取り締まりは強化された。府警によると、ミニバイクを含む自動二輪車の放置車両確認標章取り付け件数は昨年、約6万2000件に上っている。

 特にキタやミナミの都市部では、路上駐車が救急車など緊急車両の通行の妨げになるケースがあり、ビルの警備員が敷地内に駐車されたバイクを歩道に移動させ、駐車違反で検挙された所有者の男性と裁判沙汰になるトラブルも起きている。

 このため、市は09年4月から公共用地を活用した社会実験として、同市中央区の長堀通の中央分離帯に56台分の駐車場を設置。民間の駐車場事業者にも空きスペースを使ったオートバイ用の増設を依頼しており、市の携帯サイトから駐車場マップを検索できるようにした。

 市の担当者は「駐車場を大幅に増やすにはまとまった土地がない。不要不急のオートバイの利用は、できるだけ避けてもらいたい」としている。

"オートバイ駐車場 不足" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント