明石の歩道橋事故:事故から9年 忘れない「あの日」 「想の像」に冥福祈る /兵庫

 ◇教訓を次世代へ--明石市民まつり開幕
 犠牲者11人、重軽傷者247人を出した明石市の歩道橋事故から丸9年の21日、開幕した同市の市民まつりは家族連れでにぎわった。9年前も、同じように親子の笑顔が並んでいた。夏休みの楽しい思い出を暗転させたあの惨事が起きるまでは。事故現場などでは、市民らが犠牲者を悼みながら、改めて「あの日」に思いをはせた。【南良靖雄、近藤諭】

 事故現場の歩道橋では遺族や市民らが「想(おもい)の像」に手を合わす姿が見られた。歩道橋南側の階段を上っている途中で事故に遭遇したという明石市松が丘4、無職、園田功さん(70)は「子どもの泣き声が聞こえるなど異様な雰囲気だった。若い男の子が歩道橋の天井に上って『通られへん。引き返せ』『おばあちゃんが倒れている。起こしてあげて』などと大きな声で叫んでいるのが聞こえた」と当時の緊迫した様子を振り返った。「もう9年たったんですね」としみじみと語りながら像の前で犠牲者の冥福を祈っていた。

 市民まつり「明石サマーナイツ」会場の明石公園。まつりは04年から再開したが、警備費がかさんだことから今年はイベントを大幅に縮小、1日の出店数も昨夏(254ブース)の10分の1だ。9年前、歩道橋上の混雑をいとこの電話で知って行かなかったという市内の高1の女子生徒(15)は「市民まつりは大きい方がいい」と話した。

 大蔵海岸で開かれた「追悼の夕べ」に出席した佐藤健宗弁護士。遺族ととも事故原因究明に向けて活動してきた。「遺族にとって、9年が過ぎても亡くなった子どもはその時のまま。(業務上過失致死傷罪で強制起訴された元明石署副署長の公判はこれからで)9年たっても解決していない事故だと言うことだ」と話した。

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