JDI、ヘルメット着脱HUDや香り放出&画面付き陶磁器を開発。'19年発売へ

ジャパンディスプレイは4日、都内で開催した戦略発表会「JDI Future Trip」において、ディスプレイ技術を応用したプロダクトの開発を発表。着脱可能なヘルメット用ヘッドアップディスプレイ「XHD-02 KAIKEN」や、香りの出る画面付き陶磁器「XAQ-01 AQUARIUS」などを、コンシューマーやビジネス用途をターゲットに'19年以降の販売を目指す。

■外付けタイプのヘッドアップディスプレイ「KAIKEN」

XHD-02 KAIKENは、ヘルメットに着脱できるヘッドアップディスプレイ搭載ユニット。今年8月発表に発表された「SPARTA(スパルタ)」は、ヘルメットにヘッドアップディスプレイを組み込んだ“スマートヘルメット”というコンセプトだったが、KAIKENは通常のヘルメットに対して外付けによるヘッドアップディスプレイ装着を実現している。

ヘルメットに装着することで、視線移動をすることなく様々な情報が確認できるようになる。走行中の視線移動がなくなることで、安全性や利便性の向上が期待できるという。コンシューマー用途だけでなく、警備やレスキューなどのセキュリティ、防災関連分野への応用もできるとしている。

今後開発を加速させ、'19年度中の販売開始を予定している。

■映像と香りで新たな体験を提供する“異次元陶磁器”

映像と香りで新たな顧客体験を提供する「紡ぎ」シリーズのきゅうす型陶磁器。高級陶器として知られる鳴海陶器とのコラボ製品の第1弾という。

陶器の側面にディスプレイを内蔵。ディスプレイの周辺に描かれている花柄の模様と画面内の映像がシンクロすると同時に、花の動きに合わせて注ぎ口から香りが出る。陶器ならではの質感と柄の美しさが顧客を魅了し、また香りが嗅覚を刺激することで、これまでにない心地よい体験を目指すという。

デザインはきゅうす型だが、実際にお茶などを入れることはできない。あくまで「デザイン例の1つ」とし、今後もディスプレイと陶磁器を活かした様々なデザインを検討中。また陶器が持つ魅了は日本だけでなく世界に通じる、とし国内外の顧客を想定する。

販売はホテルや飲食などのビジネス用途を想定しており、コンセプトモデルを見せたアジアのホテルチェーンなどからは、非常に高い関心を持ってもらっているという。

■できるできないではない。やるかやらないか。新生JDIは「やる」

戦略発表会では、同社常務執行役員の伊藤嘉明氏が登壇。「我々は今年8月に3つの戦略を発表した。最終製品ビジネスへの参入。定期課金ビジネスの導入。そしてテクノロジーで社会的課題を解決すること。戦略発表からおよそ100日が経つが、国内外でオープンイノベーションを開催し、海外への展開を加速、そして23の企業・団体との戦略的アライアンスを結ぶことができた」と、新生JDIの取り組みを説明。

中でも、JDIならではの技術が“社会的課題を解決”した事例の一つとして、西鉄グループ、安川情報システムと協力展開する「オフグリッドディスプレイ実証実験」を紹介。

常務執行役員の永岡一孝氏は「日本のバス交通網は貴重な移動手段であり、バス停は全国に50万個あるといわれる。中でもネックなのが、バス停の時刻表張り替え作業。運行時間外に、人手と労力が必要でバス事業の労働環境悪化とコスト増加の要因となっていた。通信を使って時刻表を更新できれば理想だが、国内の7割以上がバス停に電源設備が敷設されていない。我々は、わずか0.3Wという超低消費電力でも運用可能なディスプレイを開発し、“スマートバス停”の実証実験に参画した。時刻表のみならず、防災情報、地域情報を表示することでバス停が地域の重要なハブとなる。来年には北九州市で本格導入を開始する予定」とその成果を語った。

合わせてセンサー開発戦略も発表。執行役員の湯田克久氏は「ディスプレイ屋がセンサー開発? と言われることもあるが、ディスプレイとセンサーデバイスは構造が似ており親和性が高い。世界最高レベルを持つディスプレイの技術集団だからこそ、その強みを活かしたセンサーの開発に着手している。ディスプレイ全体が指紋センサーの役割を担う大面積認証、気配を感じとるホバーセンサー、そしてフレキシブルでボディへの取り付けも可能な新方式のセンサーを19年より順次量産する」という。

伊藤氏は「次回のFuture Tripでは、BtoC事業の参入戦略をより具体的に説明する予定だ。我々は日の丸連合であり、日本の技術力を結集したDNAを受け継いでいる。世界最高峰の技術力を持っていることに疑いはない。しかし新しい事業への参入は簡単なことではないことも重々承知している。新しい挑戦をする際、必ずと言っていいほど聞く言葉が“できるわけがない”だ。でも、できるできないの話ではないのだ。すべてはやるかやらないか。我々は“やる”を選択する」と話し、会を締めくくった。

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