ハロウィーン、軽トラ横転容疑者どう特定?

 ハロウィーン直前の10月下旬の週末、東京・渋谷で軽トラックが横転させられた騒動で、警視庁は4人を逮捕した。群衆の中から容疑者たちを割り出すまでに、要したのはわずか2週間余り。どうやって特定したのか。
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 ■渋谷に群衆4万人

 渋谷区宇田川町の渋谷センター街で軽トラが横転させられたのは、10月28日ログイン前の続き午前1時ごろ。酒に酔って集まった若者らが軽トラを取り囲み、荷台に乗って踊ったり騒いだりして横転させた。運転手は車を離れていてけがはなかったが、軽トラは壊れ、器物損壊容疑で警視庁渋谷署に被害届を提出した。

 同庁によると、事件の日の渋谷周辺の人出は4万人超。ただ、容疑者たちは仮装など特徴的な服装で、追跡しやすい外見だった。雑踏の中での行動を、防犯カメラやスマートフォンなど多くの「目」が見て、記録していた。

 ■250台のカメラ解析

 警視庁は「クレージー・ハロウィーン2018」事件として、発生直後から殺人事件などを担当する捜査1課を投入。画像の収集と解析を専門とする捜査支援分析センターや、各警察署からの応援組も含め、計43人で捜査した。応援組は来年のラグビーワールドカップや2年後の東京五輪・パラリンピックなどを見越し、ちょうど映像捜査の研修中だった。

 渋谷センター街には、警視庁が運用する防犯カメラが約20台ある。さらに店舗や駅などが設置しているカメラも集め、計約250台分の画像を解析した。軽トラ横転は、周辺にいた一般の人がスマートフォンで撮影し、動画をSNSにアップしており、そうした人たちにも協力を求めた。

 軽トラ周辺にいた人物の動きを探り、移った先のカメラを探し、画像を分析する。さらにその先に、といった「リレー方式」で、容疑者たちの移動先をたどっていった。途中で建物内に入った場合は聞き込み捜査も。電車の利用状況を調べ、車で移動した場合は車両ナンバーも参考にし、自宅を割り出したという。

 拓殖大の守山正教授(犯罪学)は「街頭のカメラは画質が良く、様々な角度から撮影されている。ドライブレコーダーなども増え、特に都心ではカメラに囲まれて生活していると言っても過言ではない。群衆の中から容疑者を特定したのは驚きではない。それだけに人権侵害などに配慮した厳格な運用が望まれる」と話す。

 警視庁捜査1課は11月半ばに容疑者らを特定。今月5日、横転と破壊行為の両方に関わった日本人4人を暴力行為等処罰法違反(共同器物損壊)の疑いで逮捕し、発表した。事件に関わったのは逮捕した4人を含む17~37歳の男15人で、首都圏在住の日本人が10人、フランスなど外国籍が5人。横転だけに関わった11人は同容疑で書類送検する方針だ。

 ■年末にも警備実施

 逮捕された容疑者たちは「酔ってノリでやった」「わくわくしてやってしまった」などと供述しているという。書類送検される見通しの外国人らは「一晩中外で騒いで、酒を飲んでも捕まらない。日本のハロウィーンはクレージー」と話している人もいるという。

 今回の事件の現場になった渋谷スクランブル交差点では大みそか、平成最後となる年越しのカウントダウンイベントが予定されており、警視庁は警備を実施する。

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