資産2億の元自衛官が金庫に「2000枚の100円玉」を仕込むわけ

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高校卒業後、海上自衛隊で28年間勤務。その間、1分1秒もムダにしない精神で「資産2億円」を築き、46歳でアーリーリタイアを果たした男がいる。『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』の著者、生方正氏だ。生方氏は、「まさか」のときに備えて自宅の金庫にある工夫を仕掛けているそう。元自衛官だからこそ思いついた、この鉄壁のセキュリティについて、具体的に教えてもらった。
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資産2億の元自衛官が金庫に「2000枚の100円玉」を仕込むわけ
Photo by iStock
大事な「金庫」を盗まれない工夫
 私が自衛隊に勤務し始めた頃は、保有資産も少なく、あるのは銀行に預けた預金程度でした。そのため、「お金は銀行に預けていれば、自宅が火事に遭って通帳が燃えたとしても再発行をしてもらえる。わざわざ金庫なんて持つ必要がない」と思っていました。

 しかし、所有不動産が増えるにつれ、権利書や保証書、生命保険等の保険証券など、燃えたら困るもの、また、金の延べ板や銀貨、結婚式やお祝い用に使う新券のストックなどが増えていきました。このように保有する資産の種類が増えるにつれて気づいたのが、災害や盗難から守ってくれる金庫があると安心ということです。

 金庫は容量が多ければ金庫自体の重量が重くなり、万が一泥棒に入られても持ち出しづらくなります。しかし、それに伴い、金庫本体の値段も高くなるばかりか、床に負担がかかるので、建物の強度に問題がないかなど、購入するうえで色々と考える必要があります。

 結局、私は金庫を買うにあたり、容量20リットル、重量約30キロ、価格は3万円前後の物を選びました。

 飛び切り丈夫な金庫を選ばなくても、集合住宅に住んでいるので、その場で金庫を破壊されたら、相当大きな音が発生するはず。であれば泥棒も隣近所に知られるリスクを取らないはずだと判断したからです。

 次に考えたのは、侵入した泥棒が金庫をそのまま運び出すことです。

 体を鍛えている人物であれば、30キロの物を移動させることは難しくありません。

 私も現役時代には、週4回の頻度でジムに通っていました。床に置いたバーベルを上げるデッドリフトという種目では165キロまで上げることができました、バランスの取れていない持ちづらい金庫であっても30キロであれば動かすことは十分可能です。

 これに対抗するために、100円硬貨50枚の束を40本=2000枚、金庫に敷き詰めることで、4.8グラム×50枚×40本=9.6キロの内容物で金庫自体を重くしました。

 また、金庫扉のダイヤル部を変更するための内扉をドライバーで開けて、そこにある空間に50枚の束を一つ追加することで、さらに240グラム重くしました。

 金庫内には権利書など、書類がビッシリと敷き詰められているうえ、銀貨が100枚程バランスの悪い配置で入れられています。

「金庫」の重要性が高まっている
 金庫の置き場所を押し入れの下の段に設置したので、かがんだ状態でしか金庫に近づくことができないため、よほど力のある人でないと動かすことができません。

 それと同時に、段ボールを使い、金庫をカモフラージュしたので、物を動かさなければ押し入れ内に金庫があることもわからないようになっています。

 東日本大震災のとき、津波で流された5700個の金庫が持ち主に返され、その行為が世界のニュースで称賛されたということがありました。このことを踏まえ、万が一、流されたりしたときのために、金庫の外側にはテプラで、持ち主の名前、連絡先、メールアドレスを3方向に貼っています。

 高い金額を出して金庫を設置しなくても、グレードを落とした金庫に工夫を加えることで、防犯性を高めることができます。また引っ越しなどで金庫を動かす必要があるときには、金庫の中身さえ出せば、自分で持ち運べる重さにすることができます。

 自分の資産を守ってくれる味方「金庫」。一台数万円で自分の資産防衛力とそれに関する知識を上げてくれるアイテムです。

 マイナンバーが預金口座に適応されることが決まった平成27年度以降、家庭用金庫の出荷台数は前年同期比90%増しとなり、2倍近くも増えているといわれています。

 金庫の重要性について気づいている人は、すでに動いている――。そんな予感を表している数値です。

目立つところに「捨て金」を置く
 なにかと団体で生活することの多い自衛隊。給料やボーナスが支給された日の連絡事項には「金銭管理を徹底する」「ロッカーの施錠、鍵の管理をしっかりする」。この2つが必ず示達されていました。

 艦の中で盗難が起きると、隊内で起きた犯罪を捜査する警務隊が入り、関係者の取り調べなど捜査が数日間実施されることになるので、訓練はもとより、乗員が楽しみにしていた休暇さえも取り消しになります。誰も得をしない状態に陥るので、問題を未然に防ぐために注意を促すのです。

 家庭においても、日頃から施錠を確認してから留守にする。窓に防犯ブザーを設置しておく、レースのカーテンをして部屋の中が覗かれづらい状態で家を空けるなど、家族でルールを決めて防犯対策に取り組んでいると思います。

 しかし、完璧に守るには、窓に鉄格子をはめる、警備会社と契約を結び、防犯カメラを設置するなど、結構な費用や工事が必要となります。

 そもそも、完璧な対策を施しても鍵をつけっぱなしで出かけてしまったら、元も子もありません。また、事前に徹底的に自宅をマークされて押し入られたら完全に防ぐことは難しいものです。

 私の場合、集合住宅に住んでいることもあり、こういったお金のかかる対策はほとんどしていません。その代わり、縁側のサッシを閉めきりにする。入られる可能性があると想定して、捨て銭を用意しておくことを心がけています。

 といっても、机の上に数千円が標準的に置いてあるだけのことですが。

 リスクを冒して室内に侵入した泥棒に、目当ての物が見つからない腹いせで、テレビやオーディオ機器に八つ当たりされることを防ぐためのお金です。

 元窃盗犯が書いたという『前科18犯 田岡源紹 盗み方の全て――泥棒マニュアル』(田岡源紹/データハウス)によると、窃盗犯の心理としては、「素早く侵入して仕事を済ませて、素早く立ち去りたい。そのため、目ぼしいところを探して金になりそうなものがすぐに見つからなければ、たかが数千円であっても持ち去ってその場を離れる」のだそうです。

 これは自宅での防犯対策はもとより、海外で宿泊するホテルでも活用することができます。

 場所によっては、ホテルであっても窃盗のリスクは高まります。万が一に備えてあえてコインを乱雑に机の上に置いておく。1枚でも減っていたら、従業員の中に手グセの悪い者がいることを、察知することができます。

 「泥棒に入られるのに、わざわざ自分から盗ってくださいと言わんばかりにお金を置くなんてどうかしている!」と思われるかもしれません。しかし、少額の捨て金で資産本体を守ることができたらむしろ安いものです。

 資産を守るには、知識や経費が必要ですから「捨て金は保険代」と、私は割り切っています。

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