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zoom RSS 350年受け継ぐ「農家めし」 レシピ集制作中 川崎

<<   作成日時 : 2018/10/09 12:00   >>

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約350年続く農家の日常食を紹介するレシピ集「農家めし〜後世に残したい味」の制作に、川崎市多摩区東生田で農業体験施設を運営する明治大名誉教授の松本穣さん(73)、千代子さん(74)夫妻が取り組んでいる。親から子へ代々受け継がれてきた素朴なふるさとの味を伝えるため、来春にも本にする予定だ。

 穣さんは、江戸時代に江戸城周辺警備と農業に携わるため信濃国(長野県)から移り住んだ初代の松本傳(でん)左衛門(ざえもん)氏から数えて11代目。2015年3月に同大商学部教授を退官し昨春、約1万6千平方メートルの自宅を、都会で農業を体験できる施設「松本傳左衛門農園・トカイナカヴィレッジ」として開放した。

 群馬県から松本家に嫁いだ千代子さんは、16年8月に99歳で亡くなった義母ナツさんから約40年間、自宅で採れた身近な季節の野菜を使った「農家めし」を習った。既に嫁いだ長女、次女から「子どもたちにあの味を残したい」と頼まれレシピ作りを思い立った。

 紹介する料理は、義母から習ったものに自らのアイデアを加味した約30種類に絞った。いずれも敷地内で季節ごとに採れる農作物を素材にしたフキのみそ煮をはじめタケノコのみそ汁、サンショウのつくだ煮、芋煮汁などに自慢の自家製みそも加えた。

 近くにある同大農学部の学生が料理の写真撮影や記事執筆で協力。今年中にはすべてのレシピを完成させ、出版に向けた作業を始めるという。

 千代子さんは「身の回りのフキ、タケノコ、ユズ、柿などが食卓に出ると季節を感じられ、皆が喜んでくれた」と振り返る。穣さんは「農作業体験で訪れた中学生に農家めしを振る舞うと、心が温まったとお礼を言われてうれしかった。将来はレシピを生かした農家レストランをやって、味を伝えたい」と話す。

 レシピ集出版に先駆け、近くに住むグラフィックデザイナーの協力で絵本「のうかめし だいこんのまき」を今年5月に刊行した。18センチ四方40ページ(送料込み千円)と14・8センチ四方40ページ(同600円)の2種類を一般に販売。続編のサツマイモ編も制作中。問い合わせは、同ヴィレッジの西山さん電話080(1066)2278。

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