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zoom RSS 13人を食べたインドの「人食いトラ」、殺す?殺さない? | 保護政策が招いた予想外の帰結

<<   作成日時 : 2018/10/07 21:12   >>

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13人を食い殺したとされる「人食いトラ」の処遇をめぐり、インド国内で意見が対立している。保護されるべき野生動物が人間を襲った場合、優先すべきは動物の命か人間の安全か。インド最高裁が下した判断とは──。

最初の犠牲者が出たのは2年前のことだ。マハラシュトラ州のパンダールカワダという街で、綿畑でうつ伏せになって倒れていた老女の遺体が発見された。その背中に残されていたのは、巨大な爪でえぐられたような傷跡。これがすべての惨劇の始まりだった。

犠牲者の数は増え続け、2018年8月には新たに3人が殺害された。13人に及ぶ犠牲者たちの遺体は、身体の一部を引きちぎられていたり、巨大な引っ掻き傷が残されていたという。

「T1」と呼ばれるこの雌トラの出現は、街中の人々をパニックに陥れた。

現在、インドでは手厚いトラの保護政策が敷かれており、殺処分にあたっては法律に基づいた最高裁判所の許可が必要とされている。しかし、今回の状況に危機感を覚えた一部の政治家は、森林警備隊に対しこのトラを射殺するよう求めた。



野生動物の保護活動家は、政治家らの要求に反発。13人の死因が本当に同じ1頭のトラによるものなのか、証拠不充分として異議を唱えていた。

しかし彼らの主張は退けられた。9月11日、インド最高裁は同国の森林警備隊に対し、この「人食いトラ」の射殺を許可する判断を示したのだった。

野生動物をめぐって板挟みのインド
射殺を許可された森林警備隊は、麻酔銃を持った隊員たちと6匹のゾウを配備し、ついにT1の捕獲に乗り出した。

この地域の森林局のトップであるK.M.アブハーナは、「この美しい動物を殺したくありません」と米紙「ニューヨーク・タイムズ」に語った。

「ですが、あまりにも大きな政治的圧力、そして住民からの圧力があるのです」

一方で、父をT1に食い殺されたラシカ・ヴィシャルは、同誌に対し次のように語った。

「この動物に美しさなどありません。そのトラは父を殺しました。新たに誰かを殺してしまう前に、殺されるべきなのです」

森林警備隊の他に、同じくこの雌トラの射殺を許可されたハンターがいる。ナワブ・シャハス・アリ・カーン氏だ。彼は森林警備隊と同様、あくまでT1を生け捕りにすることを目指している。

カーン氏はインドで最も有名なハンターの1人で、これまで数百頭の動物を殺してきたことで知られる。そのため動物保護の活動家たちは、彼が本当にT1を殺してしまうのではないかと恐れている。

カーン氏はインド紙「タイムズ・オブ・インディア」に対し、T1が人を襲うようになった原因について、次のように話した。

「この辺りには鹿やサンバー(注:3本の角を持つ大鹿)などの野生動物がおらず、人間は手頃な獲物と見做されています。T1は生きるため、そして自身が連れている2頭の子供を養うために、人を襲っているのです」

著しい人口増加と経済発展に伴い、インド国内の森林面積は減少し続けている。それに加え、近年では政府の保護政策が功を奏し、2006年にはせいぜい1400頭だった同国のトラの数は、今日では2500頭にまで増え続けているという。

こうした背景が、T1のようなトラたちが人間を襲わざるを得ない状況を生み出した原因であると考えられている。

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