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zoom RSS AI導入で近未来のメディアとコンテンツはこんなに便利になる

<<   作成日時 : 2018/07/27 23:34   >>

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 NTTぷらら・板東浩二社長と“エッジがきいた人たち”との対談連載、今回は国内におけるディープラーニングのパイオニア企業である「ABEJA」の岡田陽介社長に話を聞いた。小売・流通業、製造業等に続々、AIを導入する同社。岡田氏に「AIで今後メディアはどう変わっていくか」を予想してもらった。

● すでにAIを活用した 様々なサービスが世に出ている

 板東 世間では「AIは近いうちに人間の能力を超える」「AIによって人間の仕事がなくなる」といったイメージで語られていますね。これは、本当ですか?

 岡田 既に一部、人間の能力を超えていると思います。ただし、人間の仕事がなくなることはなく、むしろAIは人間の強い味方です。さらに、SF映画のように人間を攻撃することもありません。

 板東 AIの仕組みからお教えください。

 岡田 AIは「ディープラーニング(深層学習:コンピューターが物事を理解するための学習方法の1つ)」の出現により、一気に進化しました。簡単に言えば、コンピューターにリンゴの画像を見せ続けると「リンゴならではのいびつな感じ」とか「拡大していくと表面に粒のような模様がある」といった、リンゴの画像に共通して現れる特徴を把握していきます。すると、画像を見せたとき「これはリンゴである可能性が高い」と人間の直感に似たものを持つようになり、最終的には人間より速く正確に「これはリンゴ」「これはリンゴじゃない」と判断できるようになるんですね。

 板東 もう世の中の役に立っていますか?

 岡田 例えばFacebookに私が友人と一緒に写った写真を投稿すると、コンピューターに「これは〇〇さんではないですか?投稿した写真に〇〇さんをタグ付けしますか?」と聞かれることがあります。これは、AIによる画像解析技術が活用されています。それまでに○○さんが投稿した写真から「これが○○さんの特徴」と把握しているんです。現在は動画からも特徴を抽出できます。

 音声からも特徴を抽出できます。例えばスマートフォンの「Google Maps」に「池袋何の何の何…」と住所を話すと、おおむね言った通りに変換してくれます。周波数は1本の線で表されます。AIは、アナウンサーの方が話す「いけぶくろ」、外国人の方が話す「いけぶくろ」、雑踏の中のうるさい場所で方言がある人が話した「いけぶくろ」など、様々な「いけぶくろ」の特徴をつかみ「こう聞こえたら『いけぶくろ』と言っているよね」と判断しているんです。

 また、データからも学べます。以前はコンビニの店長さんが30分も1時間もかけて「この時期は豆腐が売れるから、木綿が何丁で、絹が何丁」などと注文していました。しかし販売データをAIに学ばせると「この曜日はお弁当がよく売れる」といった特徴を抽出し、発注作業がボタン一押しになるんです。

● AIが取得したデータが 企業の資産になる

 板東 では伺いたいのですが、当社の「ひかりTV」など、映像業界はAIによってどう変わると思われますか?

 岡田 すぐに実用化できるのは、動画を見終えた方に「この動画がおすすめ」と伝えるレコメンデーション機能の向上です。現在、YouTubeなどのレコメンデーション機能が次々と、ディープラーニングベースに変わってきています。以前は「これを再生したら“これがおすすめ”と表示する」といった程度の機能しかなく、どのユーザーが再生しても、同じ作品が「おすすめ」として表示されていました。個別最適になっていなかったんです。

 板東 そうなると、利用範囲はビデオオンデマンドにとどまりませんよね。民放さんや「ひかりTV」の様々なチャンネルの中から、AIがユーザーの好みに合う番組を選んで「この時間帯はこの番組を録画、この時間帯はこれ」と自動的に録画していけば、ユーザーの皆さんが全員、自分だけの特別編成チャンネルが持てませんか?

 岡田 それはいいですね(笑)。データを細かくとれば、もっと最適化できますよ。ユーザーさんがここを繰り返し見た、ここは早送りした、といった履歴がわかれば、その方の嗜好がより鮮明にわかります。

 板東 「ひかりTV」でも、ユーザーさんが作品を見て、どこで視聴を中止したか、どの作品は最後までご覧になったか、というデータは取得できますね。

 岡田 であれば、お客様に最適なコンテンツを届けるだけでなく、コンテンツ制作側にもデータをフィードバックできますよ。どんな性別、年齢、属性を持った方が、どのシーンで見るのをやめたか、と分析すれば、作品のクオリティが上がるはずです。熟練のプロデューサーでも「このセリフ、ぜんぜんウケなかったのか!」なんて驚くこともあるはずです。AIによって取得したデータは、企業の資産にもなっていくはずです。

 板東 思い切って、AIがコンテンツをつくることはできないんですか?

 岡田 実は、ある程度はできるんです。AIにゴッホの作品の特徴をディープラーニングさせた上で写真を見せると、AIが写真をゴッホ風に変換してくれます。ゴッホの絵画によく現れるパターンを学習して、タッチをマネするんです。もちろん、レンブラント風にも、ジブリ風にもできます。

 ただし、これは元々、ゴッホが歴史に残る名画を残したからできるわけで、AIは新たな作風を創造することはできません。できても、ゴッホの絵、レンブラントの絵など、歴史に残る名画の作風をミックスして新しい絵をつくる、といったことくらいです。あと、著作権がある作品をディープラーニングに使った場合、その権利が誰にあるのか決めるのは難しいので、現在は自動で色を塗るなど、人間の作業を軽減するために活用しようという方向性ですね。

 板東 作曲はどうですか?

 岡田 こちらもAIの適用領域になっています。人間が耳に心地よいと感じるメロディーラインをディープラーニングさせると、その特徴を把握して、AIが作曲してくれるんです。80年代のポップスの特徴を学ばせればそれ風に、ショパンのピアノの特徴を学ばせればショパン風に、さらにはユーザーが「この曲、この曲」と指定していけば、その人好みの曲をつくれますよ。

● AIはフレンドリーな コミュニケーションに向いている

 板東 じゃあ、ひかりTVのカラオケ機能を使って何十曲か歌ってくれたら、あなたのための曲をAIがプレゼント!なんてこともできるわけですね。

 岡田 できると思います。AIの導入は、速さとアイデア勝負です。

 板東 要するに、今後はAIを使ったまったく新しいサービスが次々生まれてくるということなんでしょうね。放送業界以外では、例えばAIが旅先を考え、行く店を決めてくれるとか、さらにはAIが一緒に飲む人を紹介してくれて、気が合う仲間とワイワイ話せる、とか…。

 岡田 AIはアイデア次第で使い方はどんどん広がっていきます。

 例えばユーザーさんからの問い合わせに答えるAIも開発できます。マイクロソフトは「りんな」という、LINEで会話できる“女子高生AI”をつくりました。りんなは犬の写真を送ると「ダックスフント!」などと犬種まで当てたりしますが、逆にちんぷんかんぷんな回答を送ってくることもあります。そしてユーザーは「どう返してくるのかな」と会話を楽しんでいるんですね。

 なら「ひかりカエサルくん(ひかりTVのキャラクター)の弟、AIカエサルくんが、LINEでお問い合わせに答えます」「まだ勉強中なので、一緒に育ててあげてください」とすれば、ユーザーさんのご理解を得られるかもしれません。絶対に間違えられない、と考えたら「AIは使えない」となってしまいますが、「AIカエサルに聞いて、わからなければユーザーサポートに問い合わせよう」となればサポートデスクの負担は減らせるでしょうし、AIカエサルくんも慣れれば賢くなります。すなわち、AIは意外と、フレンドリーなコミュニケーションに向いているかもしれないんです。

 また、高齢者の方がAIに話しかけるだけで生活必需品が届いて、見守りサービスにもなる、といった未来は容易に想像できます。このあたりは、通信、介護、警備など、様々な企業が参入してくるでしょうね。

 板東 そして当然、初めに始めた企業が優位に立つ、というわけですね。

 岡田 あと、画面のユーザーインターフェースを合理的にすることもできます。このボタン操作のあとはこのボタンを押す確率が高い、とわかれば、ボタンを大きくする、自動で選択するなど、入力を簡略化することが可能です。また、ユーザーに合わせ、インターフェースを変えることもできます。いつも映画をご覧になるお客さんが電源を入れると、最初から映画の画面が出てくる、とか。

 また、これらを音声で操作することも可能です。「Google Home」や「Amazon Alexa」「LINE Clova」のように、話しかけるだけで反応が返ってくるユーザーインターフェースをつくれたら面白いですよね。「AIに関する番組は全部録画しておいて」とか「元気が出る曲かけて!」と言って済むならラクです。ユーザーが集まればAIはどんどん賢くなりますよ。

 板東 きっと未来はそうなっていくでしょう。私も放送業界がAIでどう変わっていくのか、逆にどこが変わらないのか、理解できた気がします。今後もコンテンツは人間がつくる。でも、AIによってクオリティは向上させることができる、ということですね。あと、使い勝手はAIによって大幅に向上させることができる、と。

 岡田 ええ、機械が得意な部分は機械に任せ、機械にはできないことを人間がやる、といったイメージです。

 板東 AIで多くの職業がなくなると言われていますが、要するに、そのAIを使う側に立てばいいわけですね。いや、今日の講義、鮮烈でした。ぜひ当社でもAIに関する取り組みを始めさせてください。

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