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zoom RSS 公営ギャンブル、選手・騎手の携帯持ち込み制限は厳しくするべきか?

<<   作成日時 : 2018/03/14 17:16   >>

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3月11日、女子競輪の大久保花梨選手が通信機器を持ち込んだことにより、「管理秩序違反」で出場中の大会へのあっせん契約を即日解除されたとのニュースがあった。これにより、2日目以降の競走に出走できなくなり、今後はあっせん規制委員会等で処分が決定される。その後、自粛期間、JKA(日本自転車振興会)によるあっせん規制期間を経ての復帰となる見込みだ。(参照:西日本新聞)

 日本の場合、競輪のみならずボートレース、オートレースにおいても開催中の通信機器の持ち込みは全面的に禁止されている。しかし、この手の通信機器の持ち込み事案はほぼ毎年のようにいずれかの公営競技で発生しているのが現状だ。しかし今回、たまたま女子選手による持ち込みであったため、多くの人がニュースを目にしたことだろう。

 ちなみに競馬の場合は、多くの地方競馬の場合は他の公営競技同様、開催期間中は主催者が指定する警備室などに預ける形だが、中央競馬の場合は管理方法が異なる。

 中央競馬の場合は前日夜までに入る必要がある調整ルームに入り、外部との接触ができなくなるのだが、「通信機器はセーフティーボックス(ロッカー)があり騎手が自分で入れて鍵をかけます。禁止しているのは通信行為で、通信機器を持ち込むことは禁止していません。事前にダウンロードしていた過去レース動画などを見て参考にするなどの通信を伴わない使用は問題ありません」(JRA報道担当)と、比較的緩めの制限なのだ。

 また、開催中外部と通信してはいけないというルールは海外の競馬でも存在するのだが、その制約の範囲は日本の中央競馬よりもさらに厳しくはないことが多い。日本のような前日の夜から調整ルームで外部接触禁止ということさえなく、当日レース開催中は通信禁止、という程度が一般的のようだ。

 では、なぜ日本はこれほど通信機器の持ち込みに厳しいのか? 理由は主に2つある。

◆日本の公営競技が通信機器持ち込みに厳しい理由

1.「公営」競技だから

 日本は刑法185条で、賭博は原則禁止されている。しかし、個別の法律で例外的に行政による管理の基で認められているものが公営競技だ。競馬なら競馬法、ボートレースならモーターボート競走法、競輪なら自転車競技法、オートレースなら小型自動車競走法がそれにあたる。

 個別に法令が作られる根本には「博打を全面禁止にしたところで、闇で勝手に博打をしてしまう」という過去の経験から「国や地方が管理のもと許す博打を設けることで、裏で勝手に博打を行わないようにする」ことと「行政への収益」が目的にある。

 前置きが長くなったが、要するに「官が管理してやる博打だから不正の余地を与えたくない」という前提があるわけだ。

 もちろん、海外の競馬における主催者は主に民間だ。ここに基本的な差がある。

2.3〜8日連続で開催される日程だから

 中央競馬以外の大半は「節間開催」という形で3〜8日間で連続開催をする。ボートレースやオートレースの場合は、予選を複数日開催し、成績上位者で準優勝戦、優勝戦と開催してゆく。競輪では基本3〜4日に、トーナメントで予選、準決勝、決勝と日程を進めていく。いずれにせよ、競馬が基本単発のレースをこなしていくのとは形態が違う。長期間選手を連続で拘束する形になるため、合間に通信ができる状況を許しづらいのだ。

 地方競馬でも平日に連続開催をしている場合もある。大井などを含む南関東競馬がそれにあたる。

◆携帯持ち込み段階では「内規違反」

 ただ、携帯を持ち込んだ場合の違反に対する呼び方は競技によって違う。先日発生した競輪の場合は「管理秩序違反」、ボートレースの場合は「管理規定違反」だ。呼び方は違えど、これらは全て内規の違反であり、実は先に紹介した競馬法や自転車競技法のような法律の違反ではない。今回の大久保花梨選手の違反についても競輪統括団体のJKAでは、

「違反したのは『管理秩序違反』です。自転車競走法でも競技規則でもありません。もちろん、八百長行為などのために外部と通信したならば法律違反になりますが、現在のところは所持に対して即日契約解除となりました。正式な処分は後日決定します。」(JKA広報担当)

 とのこと。整理すると、通信機器を持ち込む行為はあくまでも内規違反であり(中央競馬では機器の持ち込みは可)、通信があったうえでさらに、八百長などの疑いがある状況が明るみに出なければ「犯罪」として捜査する法的な理由はないのである。

 八百長防止のための通信機器規制なのだが、通信機器の所持だけでは主催者側による聴取や内規違反への処分はできても、そこまで厳しく調査できない、というのが実情だろう。そのため処分も大半は一定期間の出場停止で終わるのが通例となっている。

◆法令で明記するか、逆に内規を緩めるべきか…

 通信機器持ち込み問題がニュースになるたび、「緩和すべき」派と、「厳しくやれ」派で意見が二分されてしまうのだが、結局この問題は「内規」で管理している状態によってどちらにも舵が切れない状況が原因だと筆者は考えている。

 官が特別にやっている博打なのだからしっかり管理すべき、八百長は絶対に発生させない環境であるべきだと言うならば、競馬法などの法律で騎手・選手の通信機器持ち込みをした時点を犯罪として明記のうえ禁止するべきだ、となる。

 逆に通信機器をレース時間以外は触ってもいい、いまのご時世外部接触で八百長防ぐなんてナンセンスだと考えるのであれば、むしろ内規を緩めて、レース開催時間だけを内規で禁止にする手もある。

 個人的には、あくまでも内規であるため、事実調査が有耶無耶にならざるを得ない状況が解決できるならばどちらになっても良いと思っている。

 なぜなら、先日発生した大久保花梨選手の場合「契約が切れているスマホをミュージックプレイヤー代わりに持ち込んだため通信の疑いはない」との報道であるのだが、外からWiFiを飛ばしてもらえれば接続できてしまう。契約が切れたスマホであろうが外部通信への可能性を疑ってしまえばキリがない。

 徹底的に制限するか、緩くして騎手・選手はレース時間以外に通信するものだと割り切るか。お金を賭ける側からすればどちらかにしてもらいたいのである。

【シグナルRight(佐藤永記)】

半勤半賭のセミギャンブラー。Twitterやニコ生『公営競技大学』にて公営競技について解説をしている。

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