河野外相、初訪中 改善基調、習氏の意向探る きょう李首相と面会

河野太郎外相は27日、就任後初めて中国を訪問した。28日に王毅外相、中国外交担当トップの楊潔●(よう・けつち)国務委員と会談するほか、李克強首相を表敬訪問することも決まった。日中関係は昨年から改善基調だが、中国軍による挑発行為など逆行する動きもある。日本政府は河野氏の訪中で、関係改善に向けた中国側の本気度を見極めたい考えだ。

 河野氏は26日の記者会見で、自身の訪中に関し「喫緊の課題である北朝鮮問題について意見交換したい」と説明した。その上で「世界第2、第3の経済大国が肩を並べて地球規模課題に一緒に取り組んでいく議論ができたらと思う」と述べ、新たな日中関係の構築に意欲を示した。

 日中関係をめぐっては、安倍晋三首相が昨年11月に習近平国家主席、李首相と立て続けに会談した。首脳会談の設定を出し惜しみする中国としては異例の対応で、日中外交筋は「昨年後半から日中関係改善の勢いが強まっている」と語る。

 昨年12月には東シナ海での偶発的衝突を防ぐ「海空連絡メカニズム」の早期運用に向けて「前向きな進展」を確認。今回の河野氏の訪中では、長年協議が止まっていた企業駐在員の年金保険料二重払いを解消する「社会保障協定」の締結で大筋合意する見通しだ。

 ただ、中国側は融和ムードに逆行する動きもみせている。今月10、11両日には、中国海軍の潜水艦が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の接続水域で潜没航行した。地質調査会社の社員ら8人の邦人が拘束された問題は膠着(こうちゃく)状態が続く。

 関係改善と緊張が併存する状態が続いているが、方向性を左右するのが習氏の意向だ。習氏は昨年10月の中国共産党大会で権力基盤を固めた。外務省幹部は習氏を「皇帝」と呼び、「大きな流れは皇帝でないと決められない」と語る。

 昨年11月に安倍、習両氏がベトナムで会談した際は、会場に出入りする日本政府関係者に厳重な警備チェックを行った一方、2日後にフィリピンで行った安倍、李両氏の会談は簡素な警備だったという。これまで習、李両氏の扱いに大きな差はなく、習氏の強い影響力をうかがわせた。

 慣例では中国を訪問した外相が習氏と面会することはほとんどない。このため、河野氏は一連の会談では、王氏や李氏らの発言を通じて、習氏の意向を探ることになりそうだ。

●=簾の广を厂に、兼を虎に

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