<東京都>地震危険度を公表 「ランク5」は84地域

 東京都は17日、地震で建物の倒壊や火災が起きやすく、避難や救助などの活動が困難になる「総合危険度」を町(丁目)ごとに5段階にランク付けし、その図を公表した。特定の震源を設定せず、どの地域についても最大震度7クラスの揺れに襲われたと想定。5133地域のうち危険度が最も高い「ランク5」は84地域で▽足立▽荒川▽墨田--の3区で6割以上を占め、「ランク4」は下町一帯、大田、品川、杉並、中野区などに広く分布。多摩地域は3以下だった。

 都は総合危険度の評価を5年ごとに更新しており、東日本大震災後初となる今回(7回目)は2010~12年の調査に基づいた。地盤の特徴と地域内の建物の構造などから「建物倒壊危険度」、建物密集度などから「火災危険度」を算出し、その合計で総合危険度をランク付け。倒壊危険度が高かったのは地盤が軟らかい隅田川沿いなど下町一帯、火災危険度が高いのは木造住宅が密集するJR山手線の外側一帯だった。

 また震災を受けて液状化被害を多く見積もり、消防車などが通れる道路の整備状況も考慮。杉並、中野区周辺は道路整備の遅れでランクを上げ、道幅が広い台東区浅草周辺のランクは下げた。都都市整備局は「震源を想定していないので実際の被害とは異なるが、街づくりの参考にしてほしい」としている。詳細は同局のホームページ(http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/home.htm)。


南海トラフ巨大地震に首都直下地震。明日にも私たちを襲うかもしれない大地震に目を光らせる専門家は、日ごろどんな備えをしているのだろう。折しも9月1日の「防災の日」は死者10万人を数えた関東大震災から90年の節目。餅は餅屋。地震のプロに取るべき対策の伝授を請うた。【吉井理記】

 ◇いつも「七つ道具」携帯/ベッド周辺空けておく/「蓄光板」を避難目印に

 東京大地震研究所の古村孝志教授(50)は肌身離さず持ち歩く「七つ道具」がある。「通勤時はもちろん、出張でも旅行時でも手放しませんね」と言いながら古村教授が通勤用のリュックから引っ張り出したのは--。(1)電池式LEDライトと予備の単4乾電池4本(2)携帯ラジオ(3)常備薬とばんそうこう(4)津波や建物倒壊、火災の危険度を記した「あなたの命を守る大地震東京危険度マップ」(朝日出版社)(5)方位磁石(6)テレホンカード(7)携帯電話充電器。これらをビニール製の防水袋にまとめている。重さは0・5キロほど。

 地図や方位磁石は津波襲来が予想される時、どちらが内陸側かを知るためだ。でもスマートフォンが普及するご時世、テレホンカードとは? 「携帯電話も固定電話も災害時には通話しにくくなります。その点、公衆電話はつながりやすい」。確かに東日本大震災の直後は電話がつながりにくい状況が続いた。総務省によると街で見かけるNTTの公衆電話、実は自治体やインフラ事業者が加入し災害時に一般電話より通話しやすい「災害時優先電話」と同じ扱いなのだ。「携帯電話の電池が切れた時のためにも公衆電話は有用。家族と事前に連絡方法を取り決めておけば安否確認もスムーズにできます。災害直後は肉親の安否が何より必要な情報ですからね」

 政府の地震調査委員会によると、南海トラフを震源とするマグニチュード(M)8~9の巨大地震が30年以内に発生する確率は「60~70%」。だが国の中央防災会議の作業部会は今年5月、「予知は困難」と結論づけた。なかでも、南海トラフ巨大地震の一部で国が唯一「直前予知できる可能性がある」として観測体制を整えてきた東海地震の予知にも否定的見解を示したことは衝撃を与えた。

 東大地震研などが「30年以内の発生確率は70%」とするM7級の首都直下地震も現在の地震学では「予知は不可能」とされる。

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