運転手ら「見守り隊」 高齢者保護に一役 静岡県内

高齢者の交通事故などを防ぐため、県警が県内のタクシー、トラック団体に委嘱した「高齢者見守り隊」が6月に発足して3カ月が経過した。これまでに認知症高齢者や泥酔者などの保護につながる通報が9件あり、一定の成果を上げている。
 高齢者見守り隊は、認知症や飲酒などの影響がうかがえ、事故に遭いそうな高齢者などを路上で見掛けた場合、保護して110番することを役割とし、県タクシー協会、県トラック協会、県個人タクシー協会の3団体計約3万8千台でスタートし、1日からは県警備業協会も加わった。
 県警交通企画課によると、保護につながった9件のうち高齢者は3件で、時間帯は夜間5件、昼間4件。実際に事故の危険があるケースに見守り隊のタクシーが迅速、適切に対処した事例もあった。
 7月上旬、静岡市葵区の男性(58)方から認知症の母親(83)が外出したまま行方不明となり、家族が静岡中央署に捜索願を出した。翌日未明、県個人タクシー協会所属の小田巻修一さん(65)が運転中、男性方から約4キロ離れた交差点近くの中央分離帯で母親を発見。降車し、歩道に誘導してから110番した。母親にけがはなかった。男性は「本当に助かった。心強い制度」と感謝する。
 同協会はトラブル防止などを目的に、独自に「高齢者見守り隊」と書かれた名刺サイズの“隊員証”を作り、会員271社に配布した。タクシーの客引きは禁止されていることから、明らかに危険な場合以外は声を掛けにくい―など活動上の課題も見えてきたという。同協会は「会員全体にさらに活動を浸透させたい。タクシーの細かな目配りが高齢者の事故防止につながれば」と意欲を示している。

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