<ヒズボラ>反撃準備か…イランと協議 米、シリア攻撃なら

【カイロ秋山信一】シリア内戦での化学兵器使用疑惑に関連し、米仏などがアサド政権への軍事行動を検討する中、隣国レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラが、支援国のイランと対応を協議するなど反撃に向けた準備を進めている模様だ。シリア内戦ではアサド政権側に立って、数千人以上の部隊を派遣。米仏が攻撃に踏み切った場合、ヒズボラが米国との結びつきが強いイスラエルに報復し、シリア内戦が地域紛争へと拡大する恐れがある。

 ヒズボラは3日、最高指導者ナスララ師が首都ベイルートで、イランの外交使節団と会談したと発表した。詳しい内容は明らかにしなかったが、米仏の軍事行動への対応などを協議したとみられる。

 米国などの軍事行動に関して、公式な態度は表明していないが、レバノン紙アフバルによると、ヒズボラは1日までに、メンバーに戦闘配置につき、誘導装置付きのミサイルや、ロケット弾の発射準備をするよう命じた。AFP通信によると、戦闘要員らは居住地から離れ、軍事拠点周辺の警備は強化された。追跡を妨げるために携帯電話の電源を切っている。こうした動きは南部のイスラエル国境、東部のシリア国境、ベイルート南部などヒズボラが実効支配する地域に共通しているという。

 ヒズボラはイラン製のミサイルや数万発のロケット弾を有し、戦力はレバノン国軍を大きく上回る。ヒズボラ創設に関わったイランは、米国などが軍事行動に出れば、イスラエルに報復すると示唆している。イランの意向を受けて、ヒズボラがイスラエルを砲撃する可能性があるが、イスラエルが反撃するのは必至だ。

 ただ今春以降、シリア内戦に数千人規模で参戦しており、イスラエルと本格的に衝突する余裕はないとの見方もある。シリア反体制派によると、ヒズボラは、中部ホムスや首都ダマスカスの攻防にも加わっている。米国などの軍事介入も想定外の事態だとみられ、ドイツ誌シュピーゲル(電子版)によると、ドイツの情報機関が盗聴したイラン大使館との会話で、ヒズボラ幹部は「アサド大統領は正気を失い、化学兵器使用を命じるという大きな間違いを犯した」と述べたという。

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