「触法精神障害者」の社会復帰目指す 周辺住民は反対運動 滋賀・草津

 ■医療観察病棟が11月運営開始

 殺人や強盗など重大な罪を犯しながら心神喪失などで刑事責任を問えない「触法精神障害者」が入院治療し、社会復帰を目指す医療観察病棟が、草津市笠山の県立精神医療センター内に設置され、11月に運営を開始する。医療観察法に基づく国の指定入院医療機関で、関西では大阪府、奈良県に続き3カ所目。全国では30カ所目となる。10月20日に開棟式と地元住民向けの内覧会が開かれる。

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 病棟は鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積2696平方メートル。病床数は20床と予備の3床を設ける。医師、看護師に加え作業療法士や精神保健福祉士など計40人のスタッフが対応。心神喪失や心神耗弱などで重大事件を犯した人物に対し、専門的な治療を行い、再発防止と社会復帰を支援する。

 厚生労働省が各都道府県に整備を奨励しており、15の国立医療機関を含め、今年6月末時点で全国に768床が整備されている。

 建設費は約13億円で、全額国庫負担。同病棟の整備は平成22年から進められてきたが、周辺住民から反対の声が上がり、県を相手取り公金支出の差し止めなどを求める民事訴訟が大津地裁で係争中になっている。

 病棟は周辺住民に配慮して病室を全て2階に設け、窓は複層構造の防犯ガラスを使用。病棟に設けられた入院患者の出入り口は1カ所で、開閉は患者だけではできず、警備室で管理する。症状が改善した患者が外出する際は、原則2人以上の職員が付き添い、専用の車両で送迎する。

 県立精神医療センターの担当者は「地元住民には十分な説明を尽くしてきた。内覧会で実際の病棟を見てもらうことで不安を取り除いてもらえると思う」と話している。

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