病院でトリアージ 評価 福知山露店爆発 現場混乱で責任者機転

3人が死亡、57人が負傷した京都府福知山市の露店爆発事故で、消防や医療機関が行った負傷者の治療の優先度を決める「トリアージ」が注目を集めている。現場で行うのが原則だが、大混乱に加えて周囲に十分な場所がなかったため、急きょ病院での実施を決断。病院でのトリアージに関して京都府内の報告例はなく、総務省消防庁も「他府県の救急態勢にも参考になる」としている。
■専門医が判定 効率搬送
 福知山市消防本部は、災害現場活動基準に「トリアージは現場で早期に実施」と定め、花火大会の消防警備計画でも会場付近の空き地をトリアージの場所に指定していた。
 事故発生後、負傷者が次々と空き地に運ばれた。しかし、「10人ほどの傷病者を想定した場所」(消防本部)で、大勢の観客が入り乱れ、パニック状態に。このため消防の現場責任者が急きょ「急いで病院に運び、トリアージは病院で行う」と決断。負傷者59人を救急車やバスで福知山市民病院など3病院に搬送した。
 45人を受け入れた同病院では、他の病院からの応援約30人を含め医師や看護師など約220人が対応。救急医らがやけどの程度によって負傷者を「重症」「中等症」「軽症」に振り分け、搬送先を決めた。この結果、重傷者15人が府内や大阪府、兵庫県の8カ所の病院に転院した。
 救急対応を統括した同病院の北川昌洋・地域救命救急センター長は「やけどの場合は歩ける人でも重傷者が多く、初期の診断が難しい。トリアージを暗い現場よりも専門医のいる病院で行った消防の判断は適切」と評価。府県を越えた連携も機能し、「地方都市での局地災害の対応例として学会で報告したい」と言う。
 府消防安全課は「限られた状況で負傷者をスムーズに搬送できた」とし、医療や消防関係者らでつくる府高度救急業務推進協議会で今回の事例を検証し、今後の救急態勢の確立に生かす。総務省消防庁救急企画室も「現場の状況を考えると最も適した判断」としている。

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