須磨海岸を「路上喫煙禁止地区」に 神戸市

■違反に過料1000円徴収

 神戸市は22日、同市須磨区の須磨海岸を「路上喫煙禁止地区」に指定し、海水浴期間中に喫煙違反者から過料1千円を徴収すると発表した。同海岸はすでに条例で指定場所以外での喫煙が禁止されているが、罰則がなく違反者が減らないことから、対策を強化し利用者のマナー向上を目指す。市によると、海水浴場での喫煙違反者への過料徴収は全国でも珍しいという。

 須磨海岸内での喫煙をめぐっては、市は平成11年に同海岸を「ぽい捨て防止重点区域」に指定して路上喫煙を禁止。さらに、22年に発生した違法薬物事件など利用者マナーの低下を受けて、23年には「須磨海岸を守り育てる条例」を改正、指定場所以外での喫煙などを禁止した。

 しかし、罰則がないため喫煙違反者は減らず、市は昨年、シーズン中に約2千人を指導。地域住民からも苦情が多く寄せられたため、市は同海岸を「歩きたばこ禁止条例」に基づく「路上喫煙禁止地区」に指定し、海水浴期間中に限り、違反者から過料徴収することを決めた。

 禁止地区に指定したのは、須磨海水浴場の砂浜と須磨海浜公園を合わせた東西約2キロの範囲のうち、国民宿舎「シーパル須磨」と同市立須磨海浜水族園を除いた区域。海の家の屋内での喫煙は可能とする。期間中、県警OBらによる警備員が巡回し、違反者を発見次第、過料徴収を行う。

 今年の海水浴期間は7月11日~8月31日。市は今後、海岸に過料徴収を知らせる看板を掲示するとともに、チラシの配布やホームページなどで周知を図る。

 矢田立郎市長は、同日の定例会見で、「海岸を快適に家族連れで過ごしてもらうためにも、個人の自由よりも全体のことを考えた節度ある利用の仕方をしてもらいたい」と話した。

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