横浜ランドマークタワー、高さ抜かれても…心意気は「よっ日本一」/神奈川

ハマのシンボル、横浜ランドマークタワー(高さ296メートル)。1993年に横浜・みなとみらい21地区に開業して以来、日本一のノッポビルとして君臨してきたが、昨年8月、大阪市阿倍野区に建設中の複合商業施設「あべのハルカス」(同300メートル)にその座を奪われた。言い知れぬ悔しさを覚えたのは、「ハマっ子」だけではないだろう。だから今、考えたい。高さだけじゃない、ランドマークタワーの魅力って何だろう?

【動画】

 ランドマークタワーは地上70階、地下3階建て。延べ床面積約40万平方メートルで、商業施設やオフィス、ホテルなどが入る。鳥居をイメージしたというビルの威容はその名の通り、港ヨコハマの「象徴」の一つだ。

 管理する三菱地所ビルマネジメント担当部長の菊池竜二さん(43)に内部を案内してもらった。まずは69階の展望フロア「スカイガーデン」。4面ガラス張りで、高さ273メートルからの眺望が最大の売りだ。

 それだけではない。地上2階から展望フロアまでは直通エレベーターで約40秒。分速750メートル、時速換算で45キロにもなる。完成当時、ギネス記録に認定された世界最速のエレベーターだ。同じ速度の下りは、今も世界一だという。

 塔屋部分にはビルの揺れを抑える“秘密兵器”もある。その名は「制振装置」。170トンの重りが対角線上に置かれ、地震や風による揺れと逆方向に振れることで相殺する。「これが動くのは年に数回程度。職員が見に来るくらい珍しい」と菊池さん。

 さらに、最上階の「緊急離着陸場」(ヘリポート)に向かう。ここからは警備会社「全日警」隊長の鈴木章二さん(39)も同行。急な階段をぐるぐる回って3フロア分。「さあどうぞ」。鈴木さんが手を広げて記者をいざなった。

 ミニチュアの世界-。思わず足がすくむ。周囲にはフェンスもない。「見学者が来ることは想定していないから」(鈴木さん)。ちなみに、このヘリポートが実際に使われたのは、消防訓練で2回だけだそうだ。

 ところで、あと4メートル伸ばし、高さ300メートルにできなかったのか。「羽田空港との距離が近いため、規制の対象になります」と菊池さん。航空機の安全運航のため、この高さが限界ぎりぎりなのだという。

 規制があるからとはいえ、高さ日本一の座を明け渡したのは、やっぱり悔しいはず。「正直、それほどでもありません」。菊池さんは、きっぱりと言った。「横浜にとって、なくてはならない景色としてあり続ける方が、ずっと大切ですから」

 高さは抜かれてしまったけれど、その心意気をたたえたい。ヨッ! にっぽんいち!

http://news.kanaloco.jp/gallery/?mode=movie

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