6億円事件、強盗グループ20人超か 面識ないメンバーも

国内の強盗事件としては最高の被害額となった東京都立川市の6億円強奪事件は、被害に遭った警備会社の元契約社員という内部関係者が逮捕され、事件の構図がほぼ浮かび上がった。これまでの逮捕者は18人に上り、計画立案や実行役など、暴力団人脈や地元居住者らメンバーの役割は細分化されていた。「グループは20人を超える」とみる捜査関係者もおり、警視庁は事件の全面解決を急いでいる。

 事件では実行役の渡辺豊被告(41)ら2人は鍵の壊れた窓から「日月警備保障」立川営業所に侵入し、車両を防犯カメラの死角に止めるなど現場の状況を熟知。当初から内部関係者の関与が疑われた。だがその影はなかなか見えず、ある捜査幹部は9月、「居酒屋かどこかで交わされた内部事情の会話が偶然、耳に入っただけなのか」とつぶやいていた。

 捜査が急転したのは10月21日。警視庁立川署捜査本部は、同営業所の元契約社員で美容師、東松孝容疑者(44)を逮捕。同容疑者は調べに、2年前に常連客だった山田哲也容疑者(41)らに「多額の現金があるのに警備が甘い」と漏らしたと認めた上で、「昨年秋、営業所の間取り図を書いて渡した」と供述した。

 同捜査本部は6月以降、携帯電話の通信履歴や関係者の供述などから次々に容疑者を割り出し、逮捕していった。

 リーダー格とみているのは元暴力団組員、小沢秀人被告(42)。知人の栗原崇容疑者(42)を介して入手した東松容疑者の情報を基に、弟分の藤沢千秋被告(41)と昨年秋から強奪計画を立案したとみられる。

 顔見知りの藤沢被告から犯行を持ちかけられ具体的な計画を練ったのは、暴力団周辺者の蓑田哲郎被告(46)と亀治中博之被告(41)。蓑田被告の中古車販売会社に出入りしていた渡辺被告を実行役として選び、渡辺被告は、地元の多摩地域でパチンコ仲間の植木秀明被告(31)を誘った。

 蓑田被告は、メンバーが使った100台以上の他人名義の「飛ばし携帯」や逃走車両を用意。さらに、逃走支援や現金運搬に絡んだ佐久間努被告(37)らを暴力団人脈で集めたとみられている。

 メンバーは役割ごとに集められた結果、「情報源と実行役の面識がない特異な集団」(捜査幹部)となった。捜査関係者は「主要メンバーは逮捕したが、あと数人の関与が疑われる」といい、早期逮捕を目指す。捜査本部は、奪われた現金のうち未発見の約3億6千万円の行方も追っている。

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