アニメ上の祭り、実際に開催 石川・湯涌温泉に5千人

 アニメ「花咲くいろは」の舞台になった湯涌温泉(石川県金沢市)で9日夜、作品中の架空の祭り「ぼんぼり祭り」を実際に行う試みがあった。インターネットなどでその情報を知り、全国から「聖地」に集ったファンは約5千人(主催者発表)。山あいの静かな温泉街が、一夜限りの大きな熱狂に包まれた。

 祭りが始まった夜8時。温泉街を10~20代の若者が埋め尽くした。着物姿の女児が先導する祭りの行列を何重にも取り囲み、カメラで熱心に撮影。主催者が配置した多数のスタッフが厳重に警備にあたった。

 「これだけの人が集まったのは、湯涌の開湯以来かもしれない。ファンの皆様のおかげです。これからも色々なアドバイスを、ぜひネット上でいただきたい」

 安藤精孝・湯涌温泉観光協会長が祭りの途中でそうあいさつすると、大きな拍手が沸き上がった。

 アニメの中の「ぼんぼり祭り」は、小さな女の子の姿をした神様が神無月(10月)に出雲に帰るときの道しるべとして、多くの人が願い事を書いた「のぞみ札」を下げたぼんぼりの灯(あか)りで送り出す祭りだ。

 現実の祭りは、一般から募った「のぞみ札」を入れたカゴ2台を白装束の行列がかつぎ、温泉街を約1時間かけて練り歩いて、最後は玉泉湖畔で「お焚(た)き上げ」をした。

 埼玉県所沢市から来た大学生、澤田修宏さん(20)は「祭りはアニメと同じで、泣いちゃいそうだった。(湯涌には)アニメそっくりの旅館や街並みがあって感動した。ぜひまた来たい」と話した。

 「花咲くいろは」は、東京の女子高生が、祖母が経営する石川県の「湯乃鷺(ゆのさぎ)温泉」の旅館に住み込みで働きながら成長していく物語。今年4~9月に各地のローカルテレビ局などで放映された。富山県南砺市の「ピーエーワークス」などがつくる制作委員会はこの日の祭りの中で、来年も「いろは」の新作をつくると発表した。

 湯涌温泉観光協会の大田忠吉事務局長は「来年、再来年も祭りを続け、アニメ人気を息の長い集客に結びつけたい」と話している。

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