川開き祭り、安全に不安? 地盤沈下、街灯破損 石巻

東日本大震災の影響で規模を大幅に縮小して開催することが決まった宮城県石巻市の「川開き祭り」(31日、8月1日)を目前に控え、警備態勢を不安視する声が上がっている。例年混雑する旧北上川沿いなどの会場周辺は震災で地盤沈下や街灯の破損が見られ、安全が十分に確保できるかどうかは不透明な状況だ。人出の見通しも、主催する実行委員会(会長・浅野亨石巻商工会議所会頭)は「予測できない」としており、交通渋滞に伴う混乱も懸念されている。

 「取れる対策は取った。当日は落ち着いて行動しましょう」。26日に市内であった実行委の最終会議。担当者約20人が、当日の安全対策や警備員の数、スケジュールなどを確認し合った。
 川開き祭りは、1916年に始まった石巻市最大のイベント。近年は東北最大級の花火大会をメーンに据え、昨年は3日間で34万7000人が来場した。
 実行委はことし、開催期間を2日間に短縮。昨年1万9000発打ち上げた花火も4000発に減らした。犠牲者への鎮魂をテーマに掲げ、中心商店街でのパレードも団体数を減らすなどして華美にならないよう配慮したという。
 民間の警備員延べ約140人を配置するほか、簡易街灯を約80基設置する。地震発生時の避難指針も改定し、これまで震度5以上で一時中断としていた花火の打ち上げを、震度4と津波注意報で原則中止とすることも申し合わせた。
 だが、担当者の間では不安の声も漏れる。ある市幹部は「先日仙台市で開かれた『東北六魂祭』は大混雑となった。職員の数が限られる中、どれぐらいの人が来るか不安だ」と話す。
 市議会定例会は21日、川開き祭りについて安全対策を徹底するよう求める付帯決議案を賛成多数で可決した。ある議員は「JR仙石線が一部区間で復旧していない中、市外から車で来る人たちで大渋滞が発生する可能性もある」と指摘する。
 実行委は従来のような祭りのPRを自粛し、全戸配布していたパンフレットも作製していない。実行委は「あくまで犠牲者の鎮魂を重視し、昨年のように観光客への『おもてなし』はできないかもしれない。とにかく、来場者への安全確保だけは徹底する」と強調している。

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