狙われる神戸宝飾展

盗難4回計4500万円 
 5月に神戸市中央区で開かれた「神戸国際宝飾展」で、来場者でにぎわう会場内のブースから真珠玉129個(1000万円相当)が盗まれた。この宝飾展では2006~08年にも宝石が盗まれており、今回を含めると被害は約4500万円に上る。いずれも開会中に起きた犯行だが、有力な目撃情報はなく捜査は難航している。(井上大輔、東直哉)

 ■一瞬の隙

 同展は、東京都内のイベント企画会社が、阪神大震災の復興を目的に1997年から毎年開催。今年は5月11日から3日間の日程で開かれ、20か国から宝石の卸売会社約460社が出品し、1万2000人のバイヤーが訪れた。

 今回の事件は、開幕初日の11日、会場の一つの神戸国際会議場2号館で発生。

 神戸水上署によると、午前11時半頃、神戸市の宝石販売会社のブースに50歳代くらいの中国語を話す女性が来場。店員が10分ほど接客し、その後、別の店員に話しかけて視線を戻したところ、女性の姿はなく、手元の真珠玉129個入りのビニール袋が消えていた。

 店員が視線を離したのはわずか一瞬だったとされるが、会場は来場者で混雑し、女性を見つけられなかった。宝石を手に取る来場者も多いとあって警備員も気がつかなかったという。

 ■事情通か

 同展では06~08年にも3年連続でダイヤなどが盗まれている。捜査員は「来場者が多く、店員が顔を覚えるのも難しい。こうした内情に詳しい人物の犯行では」とみる。

 主催者によると、会場では約100人の警備員を巡回させていたが、出品物の管理は出品者の責任としていた。防犯カメラを設置した企業もあったが、被害に遭ったブースにはなかった。

 ある出品企業の担当者は「独自の対策には金がかかる。全社が十分な対策をとれるわけではない」と打ち明ける。

 さらに、来場者の身分確認も“ノーチェック状態”だった。

 会場に入るには主催者がバイヤー向けに発行した招待券が必要だが、得意先などに大量に配られ、さらに同展のホームページで住所、名前などを入力すれば誰でもチェックなしで入手できた。

 同じ日、隣の1号館で、ダイヤの指輪(約6万円)を盗んだとして逮捕された駐車場管理会社の契約社員の男(66)も現在は宝石販売とは無関係だったが、招待券で入場していた。

 過去の被害も含め、捜査は難航している。短期間の開催で関係者への入念な聞き取りが難しい上、外国人の出入りも多く、盗品の追跡捜査に限界があるからだ。

 高額の商品を扱う展示会だけに、県警内からは入場時の身分確認を求める声も上がるが、主催者は「来場者の減少につながりかねない」と消極的だ。

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