花火中止に反発の声

熊本市の夏の風物詩、納涼花火大会をめぐり、突然の市側の中止表明に反発の声が出ている。見物客の安全面の確保が難しいとの説明に、市民からは「どのような条件なら開催が可能なのかを示して」との意見も。行政や地域が知恵を出し合い、安全に花火見物を楽しむ方法はないのだろうか。


  市などの実行委員会が先月に中止を決めたことを受け、19日夜に市が開いた熊本市一新校区(新町、島崎、横手)での説明会。出席した30人ほどの住民らは「市が本当に開催したいならば、中止決定前に、どう安全対策を講じられるか住民に意見を求めるなどの方法があったはずだ」などと主張し、再考を求めた。


  この花火大会は30年以上、江津湖など場所を変えながら続き、親しまれてきた。2005年から藤崎台県営野球場に定着してからは、熊本城に映える花火が人気を呼び、昨年は二の丸広場に6万人が集まった。


  しかし、その人出が問題となった。城から市中心部方面に延びる行幸坂は、帰りの客で混雑。市が昨年にビデオ撮影して分析したところ、1平方メートルに7~9人が密集した状態が30分も継続していたことがわかった。市は10年前の兵庫県明石市の花火大会で、見物客が歩道橋上で倒れ11人が死亡した事故と比べ、「(雑踏が)非常に近い状況」と指摘。危機感を募らせていた。


  19日の説明会では、市観光文化交流局の坂本純局長らが住民への事前説明がなかったことを謝罪しつつも「開催は考えていない」と断言。開会中の市議会で幸山政史市長も「安全対策を検討したが、回避策は見つからず開催は困難」との見方を示した。


  一新校区自治会連合会の毛利秀士会長は説明会後、「意見はすれ違ったまま、市側の本音がどこなのかわからなかった」と話した。市では今夏、花火に代わって走馬灯を使ったイベントを考えているという。


  中止の横浜は1年で「復活」


  警備が困難、という理由で中止された花火大会は他都市にもある。半世紀以上の歴史がある横浜市の国際花火大会。最大50万人が繰り出したが、09年は中止に。しかし、市民や地元商店らが再開を熱望し、10年は「花火ショー」として復活した。


  主催団体の一つ、横浜港振興協会の永田隆専務理事は「新しい都市型の花火を目指した」。開始時刻を早め、規模を縮小して大会時間を短縮。ほかのイベントと組み合わせることで、時間に余裕が出来た見物客をそちらに回遊させ、混雑を緩和したという。ただ、今年は東日本大震災を理由に中止を決めている。


  日本煙火協会(東京)の河野晴行専務理事は「安全確保のために警備などのコストがかかるが、多くの自治体が市民から協賛金を募ったり、席を有料にしたりして開催に努力している」と話した。(塩入彩)



  「人吉花火大会」8月15日に開催


  人吉市は、今年で57回目となる「人吉花火大会」を8月15日に開催すると発表した。県内でも有数の規模を誇り、約4500発の打ち上げ花火や仕掛け花火が夜空を彩る。昨年は宮崎県での口蹄疫(こう・てい・えき)発生を受けて、10月11日に延期した。


  球磨川の中州にある中川原公園や人吉城跡ふるさと歴史の広場が主な観覧場所で、打ち上げ場所との距離が近く、頭上に開く大輪の花火が楽しめる。午後7時半からで、悪天候の場合は8月18日に延期予定。問い合わせは市観光振興課(0966・22・2111)へ。

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