北関東、被災地応援へイベント決行 観光地も盛り上げ

 東日本大震災で自粛ムードが広がり消費も冷え込むなか、大型連休を控えた北関東3県で被災者支援をうたったイベントが相次いでいる。震災発生から1カ月以上たち、一時延期されたイベントがスタート。震災で活気が失われた観光地を盛り上げる。栃木県は道路公社が管理する有料道路を無料にするなど、自治体も後押ししている。自粛ムードを払拭して観光客の増加も狙う。

 栃木県佐野市や地元商店などで構成する実行委員会は24日、佐野駅周辺で、「震災復興まちなかチャリティーイベント」を開く。この日は本来、市街地活性化の催しを予定していたが、震災で被災地支援イベントを開くことにした。ロック歌手のライブなどで募金を呼びかけ、佐野ラーメンなど店の売り上げの一部は義援金にする。

 鬼怒川温泉(栃木県日光市)では、3月18日に開始を予定していた企画「春一番 風街道」を4月15日から1カ月遅れでスタートした。「がんばろう!日本」をテーマに加え、街中を風車1万5000本が彩る。

 水戸京成百貨店(水戸市)が4月28日~5月5日に開催する「北関東3県 茨城・栃木・群馬の物産と観光展」。当初は北関東自動車道全通の記念イベントだったが、復興や風評被害防止を目的に加えた。上信電鉄(群馬県高崎市、笠原道也社長)は29日と5月3日、1924年にドイツで製造された「デキ型電気機関車」を4年ぶりに運行。売上金の一部を義援金にする。

 北関東各地でイベントが相次ぐのは被災者支援のほか、大型連休の集客という狙いもある。栃木県警のまとめによると、4月29日~5月8日に警備を予定しているイベントは、前年に比べて28万3000人減り、32万5000人となる見込み。茨城県や群馬県も来客数は落ち込んでおり、大型連休中も苦戦が避けられない。

 こうした事態を受け、自治体は観光地の支援に乗り出した。栃木県は4月29日~5月8日、県道路公社が管理する有料道路(日光宇都宮道路など5路線)の無料化を決めた。

 22日に記者会見した福田富一知事は「過度の自粛や風評に惑わされることなく、栃木を旅して栃木に泊まってほしい」と訴えた。

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