支払い超、過去最大3252億円 10年、北陸の「お札の出入り」

 日銀金沢支店が1年間に金融機関に支払った額と、逆に受け入れた額を比べた北陸の「お札の出入り」は、2010年に3252億円の支払い超となったことが分かった。支払い超の金額は過去最大で、前年より890億円増えた。同支店は、地元の小売り、観光業が低迷し、三県外からのお金の流入が少なかったことが一因とみている。
 北陸の「お札の出入り」は、日銀金沢支店と地域金融機関が日々行っている、お札の受け払いを集計した。同支店の支払いが受け入れより多い要因としては、北陸の人が地元以外でお金を多く使っていたり、物流の関係で北陸で集めたお金を他の地域に運ぶケースがあることが考えられるという。

 2010年は、日銀金沢支店が支払った額が1兆157億円で、前年の1兆206億円から微減。一方、日銀が受け入れた額は6904億円と前年の7843億円から大幅に減少し、支払い超の額は、過去最大だった1999年の2497億円を大きく上回った。

 同支店は「北陸の小売り販売が低迷し、地元にお金が落ちなかったことや、観光業界が苦戦したためではないか」と指摘。温泉地では県外資本による再生旅館が高い稼働率で集客しているが、低価格戦略のため、売り上げ面での押し上げ効果は小さいという。

 全国的にみると、日銀の広島支店は2010年が3758億円の「支払い超」となっている。逆に、札幌支店は1628億円、仙台支店は3577億円、福岡支店は1兆2647億円の「受け入れ超」となった。

 金融機関の集金を担当している警備会社が、地域ブロック内で集めたお金を全て名古屋市などの拠点都市に運ぶ傾向が強まっていることも、金沢からお金が流出していく一因と日銀金沢支店はみている。

 味岡桂三支店長は「お札の流出にはさまざまな要因が絡んではいるが、北陸の購買力が三県外に漏れ出ているようなもの。ひいては、小売業など地域経済の低迷につながりかねない」と、資金流出の増加傾向を警戒。北陸新幹線の金沢開業について「観光面で大きな起爆剤となる。北陸の中で稼いで使う『地稼地消』の動きが広がってほしい」と期待した。

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