被災者に安心を 道内予備自衛官きょう招集 子を残し臨む女性隊員も

東日本大震災の被災地支援のため、道内の陸上自衛隊即応予備自衛官約180人が29日、招集される。31日に被災地へ出発し、4月11日まで東北各地で給水活動やがれきの撤去を行う。自衛隊を辞めた後に民間で働く即応予備自衛官が任務に就くのは初めてで、「一人でも多くの被災者の力になりたい」と口をそろえる。

 「家族がばらばらになっている被災者がいる。家族と一緒にいられる自分の幸せを考えると、被災地に行って支援をしたいと思った」。恵庭市の即応予備自衛官の主婦藤まどかさん(28)は語る。

 藤さんは札幌の高校を卒業後、自衛隊に入隊。東千歳駐屯地では通信隊に6年間所属した。結婚後、2007年に退職したが、上司の勧めで即応予備自衛官になった。現在は長女(5)と長男(3)の母親だ。

 「子供と離れるのは寂しい。でも、現地で困っている娘のような小さい子供のことを考えると、早く行って助けたい」と話す。

 今回は震災の規模が大きく、現職自衛官だけでは人手が足りないため、自衛隊発足以来初めて予備自衛官が実務に就く。現在は陸自東北方面隊と中部方面隊の即応予備自衛官が活動している。

 陸自北部方面総監部によると、道内から派遣されるのは、実践的活動を行う20~50代の即応予備自衛官約180人で、うち8人が女性。普段は札幌や千歳、滝川の民間企業などに勤めている。

 札幌市白石区の会社員向堀(むこうぼり)健一郎さん(40)は「いまは使命を果たすだけ。こういう時のために訓練を続けてきた。何でもするつもり」と決意を語る。

 向堀さんは茨城県鹿嶋市出身。千葉県の陸自松戸駐屯地で4年間勤めた後、03年に北海道に引っ越した。今回の地震で実家の柱は折れ、壁がひび割れた。家族は無事だったが、父親が働く鹿島港近くの水産加工場は津波で浸水し、再開のめどは立っていない。「実家が心配ですが、任務は任務」と割り切り、復興支援に臨む。

 12人の即応予備自衛官を派遣する警備56 件会社太陽ミリタリーセキュリティ(札幌)に勤める札幌市厚別区、川元勝則さん(37)は、現役時代、北海道南西沖地震や阪神大震災の災害派遣を経験した。「当時は被災者と接することが少なかった。今回は積極的に声をかけて被災者を勇気づけたい」と話す。

 また、同社の札幌市市東区、末岡孝太さん(33)も「被災者に安心してもらうため、警備56 件員の経験を生かして活動したい」と気を引き締めている。

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