東日本大震災:偕楽園ひっそり がけに地割れ、好文亭は損壊 /茨城

◇梅3000本は被害なし 復旧に半年から1年
 19日の北関東道全線開通に合わせ、梅まつりでにぎわうはずだった水戸市の偕楽園が、東日本大震災で閉鎖され、満開の園内はひっそりと静まり返っている。園内南側のがけが地割れを起こし、水戸藩第九代藩主徳川斉昭が建てた好文亭も一部損壊。復旧には半年から1年かかる見込みだ。園内にあった100品種3000本の梅の木への被害はなく、同園関係者は「せめてもの救い」と複雑な表情を見せている。

 地割れを起こした南側がけはJR常磐線側に崩落する恐れがあるため、雨水が入らないよう青いビニールシートで約150メートルにわたり養生している。また、好文亭は内外の壁が崩れたり、障子が外れるなどしている。11日の地震発生時、好文亭内には約50人の観光客がいたが、警備員らが安全に誘導し、幸いけが人はなかった。

 好文亭には、昨年3月の茨城空港開港以降、外国人客が増加し、10年度の観覧者数は前年度比約3倍に(今月分を除く)。外国人客の増加に伴い、パンフレットや建物内の表記を韓国、中国、台湾、英語の4言語とし、職員も出迎えのあいさつを学んでいた。偕楽園公園課長の横田義彦さんは「北関東道開通による群馬、栃木からのお客さんや、韓国、中国客を見込んでいただけに、ショックだ」と話した。

 また、偕楽園レストハウスでは、店内のレストランの3月中の予約はすべてキャンセルになった。梅まつりの時期を見込んで大量に卸された土産品も売れ残る可能性がある。同店の北村せつ店長は「(鉄道や道路など)周りが普通に戻らないことには、お客さんが来るのはいつになるか分からない」と声を落とした。

 梅の木の中には、1842年の造園当初からの木が約170本あるが、すべて無事だった。樹皮だけとなり、支柱で支えられながら花を咲かせている木も。横田さんは「一生懸命生き延びようと、頑張っているんだ」とつぶやいた。

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