見えぬ目的、対応苦慮 犯人別人?監視を強化 宇都宮、栃木スーパー縫い針混入事件

県内で7月以降、スーパーの食料品に縫い針が混入される事件が相次いでいる。宇都宮と栃木の両市に集中し、10日までに計4店舗で豆腐や豚肉など11点の食品から計14本の針が見つかった。人的被害は出ていないが、そのまま口にしてしまう危険性がある。判然としない犯人の目的に、消費者らの不安は消えない。監視態勢の強化など店側は対策を進めているが、完全な防止策はないのが現状だ。県警は偽計業務妨害事件として捜査を進めている。

 県警などによると、7月7日、栃木市のスーパーで販売されていた豚肉などから縫い針が見つかった。同店では2日後の9日にも、ほかの食品で確認された。いずれも7日に混入されたとみられる。8日には宇都宮市のスーパーで見つかった。

 その後も混入は続き、8月25日に栃木市の別のスーパーで、同26日には再び宇都宮市の同じスーパーで被害が出た。10月7日と8日には栃木市のさらに別のスーパーで豆腐から見つかった。

 これまでの県警の調べによると、栃木市内の事件で使用された縫い針は大半が長さ約7センチ。一方、宇都宮市内ではすべて約3・5センチという。県警は、宇都宮と栃木の事件の犯人は別人の可能性が高いとみている。

 栃木では、すべて水曜日に混入されたとみられる。宇都宮の被害はいずれも栃木の事件が発覚した翌日に発生。事件の報道などに影響された模倣犯との見方もあるという。

 犯罪心理学に詳しい関西国際大人間科学部の桐生正幸教授(50)は、栃木市内の事件では一つの店だけを狙った犯行ではない点を挙げ、トラブルなどの動機は否定。「騒ぎを起こし、うっぷんを晴らすための犯行ではないか」と分析する。

 さらに桐生教授は事件の連続性も重視し、「インターネットなどを通じた犯人同士のつながりがあるのかもしれない」と推測する。

 最初の事件が起きた7月以降、各スーパーは店員や警備員による巡回を強化、金属探知機で商品の安全確認も行っている。しかし「人手の問題もあり、営業時間すべてで警戒するのは難しい」(栃木のスーパー)と対応に苦慮している。

 県警は防犯カメラの映像解析や目撃情報の収集など捜査を進め、不審者の割り出しに全力を挙げている。被害に遭ったスーパーの担当者は「安心に買い物できるよう、引き続き態勢を強化する」としている。


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