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zoom RSS 楽天選手に聞いた「野球人生の中で最も記憶に残る雨の思い出」

<<   作成日時 : 2018/05/30 20:36   >>

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♪雨はつめたいけど ぬれていたいの 思い出も涙も流すから〜♪

 テーマを聞いて頭をよぎったのは1990年リリースの森高千里の「雨」だった。小学生の時に寝る前に聞いていたラジオ番組「OBCブンブンリクエスト」で出会い、今もなお好きな曲である。雨で試合が中止になり、野球中継が出来ないときは必ずラジオでこの曲をオンエアする、Rakuten.FM TOHOKUの河内一朗です。

 まもなく6月、梅雨の時季がやって来た。楽天イーグルスの本拠地・楽天生命パーク宮城は屋外スタジアムであるため、雨が強く降れば試合は雨天中止。試合中に雨が降ればプレーにも支障が出るため、本当に晴れるに越したことはないのだが、雨が降ったからこそ生まれるドラマや、ドーム球場にはない印象的な出来事もある。

 そこで今回は、選手に「野球人生の中で最も記憶に残る雨の思い出」について聞かせてもらった。

雨降るマウンドで投げた高校最後の夏の記憶
☆三好匠選手編

「(福岡・九州国際大付)高校3年の練習試合の日の事です。試合前からずっと強い雨が降ってて試合をやるかやらないかという話をしていた時、ベンチにいたんですが、すぐ近くに雷が落ちたんです! すぐ中止になりました。あれは絶対忘れません(笑)」

 雨どころか雷とは!

 三好選手は高校時代3度の甲子園出場を果たしている。通算成績は投手として56イニング、防御率2.73、38奪三振。野手としては9試合で打率.303、2本塁打。華々しい成績を残した高校生活の中でも、流石にカミナリ事件はビックリ仰天だったに違いない。

☆岸孝之選手編

「(宮城・名取北)高校3年の最後の夏の大会で、もの凄く雨が降って。宮城球場(現:楽天生命パーク宮城)での試合でしたが、グラウンドが田んぼみたいな感じになったんです。高野連側としては中止にしても良かったと思いますが、最後まで試合をやらせてくれた事を今でもはっきり覚えています」

 遡る事16年前の2002年7月16日。この日は台風7号接近により試合途中から降雨があったそうだ。仙台二高との2回戦。岸投手は自責点ゼロながら2−4でチームは敗退した試合であった。雨降るマウンドで投げた高校最後の夏の記憶。しかも16年前の楽天生命パーク宮城での思い出とは、ファンとしても感慨深いエピソードである。

☆高梨雄平選手編

「(早稲田)大学1年の初登板の時に雨が降っていて、初登板なのに雨かぁと思いながら神宮球場のマウンドに立った事を覚えています。あと、試合ではないのですが、高校時代(埼玉・川越東高)の練習ですね! ドロドロのグラウンドの中でノックを受けて飛び込んで泥んこになって、最後は疲れ果てカッパを来て雨に打たれながら家に帰る。雨といえばこの記憶が一番蘇ってきますね!」

 雨ニモマケズ泥ニモマケズ。

 この頃の経験が高梨選手の強さの原動力になっているに違いない。

100羽以上の鳥たちがフィールド上を飛び回った「鳥事件」
 そして、楽天イーグルスで「雨」の試合といえば、記憶に新しい昨年8月30日の埼玉西武戦。降雨で58分間の中断の間に100羽以上の鳥たちがフィールド上を飛び回った、あの日の「鳥事件」だ!

 あの印象的な出来事について、高梨雄平選手と岡島豪郎選手に話を聞いた。

高梨選手「ドローンを使って鳥を追い払ったり、警備の方が警笛をピーピー鳴らして鳥を追いかけたり。あんな試合なかなかないじゃないですか! ベンチにいましたが、途中から長いコントを見ているような感覚になりました。申し訳ないのですが、ちょっとオモシロかったです!(笑)」

 確かに。真っ暗になったスタジアムで客席に光るスマートフォンのライトは、コンサート会場のペンライトのような幻想的な光景だった。そして、ゲームは再開。なんと楽天イーグルスは8回裏、4点を追う2死から満塁を作り、オコエ選手、岡島選手の連続タイムリーで同点に追いついたのだ!

岡島選手「だいぶ中断時間が長かったので、本当にこのままやるのか? と思ってベンチで待ってました。試合再開後の、あの場面で(センター前に)タイムリーが出たのは本当に良かったですし、興奮しました!」

 その後また雨脚が強まり、降雨コールドで引き分け試合となったが、印象的には「勝ち」に等しい引き分けゲームであった。

 そんな岡島選手の最も記憶に残る雨の思い出は「やっぱり、日本シリーズの最終戦です! 大した雨ではなかったですが、少し雨が降る中、日本一になれたのは最高に嬉しい記憶ですね!」

 そうなのである! 日本一になったあの日も雨が降っていた。2013年日本シリーズ第7戦でも2回裏にタイムリーを放った岡島選手。雨のゲームでも、ここぞという時にバットで結果を出してくれる。

 そこで岡島選手に、降雨コールドゲームになった時にホームベース上に敷かれたビニールシートでヘッドスライディングをしてファンの人を楽しませる、あの名物行事についても聞いてみた。

岡島選手「今年はまだそういうシーンがないので、もし(降雨コールドゲームが)あった時には、ヘッドスライディングは誰に行かせようか、今から考えておきます!」

河内「そこは岡島選手会長ではないんですか?」

岡島選手「いや、僕はいかないです! やっぱりねぇ、直人さんが戻ってきたので直人さんに行かせたいですね。その時は直人さんに思いっきり振ります!(笑)」

 8年ぶりに古巣にカムバックした渡辺直人選手が降雨コールドになってビニールシートにヘッドスライディングしたら、イーグルスファンが確実に盛り上がる事を知っている岡島選手会長。

 雨天中止になって残念に思っているところ、折角きてくれたファンの方に少しでも喜んで頂きたいという思いで行う「ヘッドスライディング」。選手はいつもファンを大切にしている! これぞ雨の日の屋外スタジアムならではの光景なのである!

 そして、もし今シーズン雨の日に試合が成立し、渡辺直人選手のヘッドスライディングでスタジアム全体が大歓声に包まれたのなら、渡辺直人選手の生まれた1980年にリリースされた名曲・RCサクセション「雨あがりの夜空に」をラジオで聞きながらファンの皆さんに気持ち良く帰ってもらいたいと思う。

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