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zoom RSS なぜ、今、あえて日本で子育てをするのか?

<<   作成日時 : 2018/03/29 22:23   >>

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2015年に第一子を出産した私は、日本で子どもを育てることを決めました。少なくとも小学校までは日本で育てたいと強く思っています。これまでに仕事を通して30か国ほどを見る機会に恵まれてきましたが、いくつかの観点から東京が子育てに良いと考えているからです。

多くの知人からは、この結論に対して「子育てがしにくいと言われているのになぜ日本で育てるのか?」「日本の教育は考えない子どもを育てるのに、なぜその日本で子育てをするのか?」と、質問されることもあります。

確かに、そういう側面もあるかもしれません。でも、日本は本当にそんなに子育てにひどい場所なのでしょうか?

日本で子育てをしている3つの理由

私たち夫婦がなぜ日本で育てる選択をしているのかには、3つの理由があります。

1つは、日本の医療システムです。1歳未満の乳児死亡率と妊産婦死亡率は、日本は世界最低で、世界で最も赤ちゃんが安全に生まれてくる国と言われています。また、周産期以外の医療も充実しています。医療保険制度で病院受診を制限している国もありますが、日本はそういった制限もないので、「すごく体調が悪いのになかなか病院にかかれない」という問題は起きません。

2つ目は、安全面です。私自身は乳幼児期をニューヨークで、10代をシカゴで過ごしましたが、どちらの地域もとても危なく、自由に外に出ることはできませんでした。高校生のときに参加したあるプログラムでは、寮から徒歩2分の食堂に行くのに、毎日寮母さんがご飯に行く子を全員集め、出発前に警護を呼び、銃を持った警備員に前後を固められた状態で食堂へ行っていたほどです。

3つ目は、日本の教育システムです。日本全国どこへ行っても、公立小中学校では一定のレベルで教育が提供されています。どんな子どもも分け隔てなく、無料で教育が受けられます。詰め込み型という批判がありますが、諸外国に比べて教えられている内容が少ない日本は、教師が必要な知識を教えた後、子どもたちが自分たちで問題を解決するアプローチをとる授業をする余裕があります。

たとえば、私は東京都新宿区立大久保小学校でボランティアをしていたことがありますが、大久保小学校の子どもたちは、常に疑問を持ち、行動し、学んでいました。「差別をなくしたい」と差別について調べ始め、「自分たちが見つけたことを広く社会に伝えるにはどうしたらいい?」と考え、多文化共生をテーマにしたアニメの制作を行い、新宿区エコワングランプリで大賞を受賞しました。

こうした子どもたちの活動を教師や周囲の大人がサポートし、形にしていく。その中で子どもたちが自信をつけ、さらに自らで考え行動していくという総合学習の時間は、詰め込みだけではない日本の教育の良い面でもあるのです。

専門家に聞いた、日本教育の優れている点
『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』の著者に聞く

今回記事を執筆するにあたり、『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』(早川書房刊)の著者ルーシー・クレハン氏にインタビューしました。

同書は、イギリス人教師のクレハン氏が、PISA(3年に一度、15歳を対象に実施される国際学力テスト)トップの国々の教育を調べまわった紀行をまとめたもので、同氏の目を通して、フィンランド、日本、シンガポール、中国(上海)、カナダの5か国の教育制度や教育事情について知ることができます。

インタビューでクレハン氏は、小さい国で効果が出ている方法が必ずしも大きな国で効果が出るとは限らないことを指摘しつつ、「フィンランドやシンガポールといった小さな国々と比較して、日本は大きい。これだけの人数に対して、レベルの高い教育を行なえている国は数少ない」と日本の教育を評価。経済成長が著しい国か、緩やかに下降していく国かによっても将来求められる人の資質が異なるとし、「その国が価値をとしていることを基準に、教育システムを考えること」が大切だと言います。

本の中で紹介されている日本の事例は、細かい点では間違っていたり、誤解と思われる内容もあるのですが、そういうマイナス面に目をつぶって読むと、私たちが受けている教育の良い点、悪い点の両方が見えてきます。

たとえば、日本の算数で棒グラフを教える過程は「良い点」としてあげられています。授業でまず棒グラフの説明から入るのではなく、コップや花瓶といった日常にあるもので入る水の量を比較し、その違いをどうまとめるかを子供たち考えさせてから、棒グラフという表現方法があることを教えることで、棒グラフの概念への理解を深めているからです。

クレハン氏は、実際にどんな場面で使ったり役立てたりできるかを教えているこのアプローチは、生徒に知識を与えると同時に、問題の解決法を考させていると評価しています。日本では当たり前のような授業内容ですが、その優れた点に気づかない人も多いでしょう。

日本で子育てすることを決め、また同書で日本の教育を見直してはいますが、日本を賞賛するわけでも、するべきだと言うつもりもありません。でも、すべてを卑下する必要はないと考えています。良いと思うところは認め、悪いと思うところは、どうしたら良くなるのかを議論していく──。そうして、自分が今いる場所を、未来の子どもたちのために良い環境にしていくことが大切なのではないでしょうか。

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