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zoom RSS 中日、松坂効果で動く「人と金」 グッズ売り上げがわずか5日で…

<<   作成日時 : 2018/02/12 16:00   >>

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盛り上がっていると聞けば、やっぱりひと目見たくなるのが人間心理というものなのだろう。まさしく、人が人を呼ぶのだ。中日の沖縄・北谷キャンプが例年になく活気づいている。それは間違いなく“あの男”がいるからだ。

「お前、すごいじゃんって言ったら『いやぁ……。僕は普通ですよ』って。まあ、アイツは甲子園のときから、プロでも、メジャーでも、ずーっとそうなんだよな。みんながアイツを見て、すごく喜んでくれている。それって、うれしいことですよね」

 サブグラウンドで守備練習に取り組んでいた松坂大輔をネット裏から見つめながら、友利結・編成部国際渉外担当が松坂とのちょっとしたやりとりを明かしてくれた。松坂と友利氏との絆は強い。もはや、20年近い付き合いになる。

 松坂がドラフト1位で西武に入団した1999年、友利氏は西武移籍3年目だった。プロとしてのしきたりや心構えを教え込んでくれた友利氏を、若き松坂は慕った。2005年、友利氏はメジャーに挑戦。その夢は叶わなかったが、所属したのはレッドソックスの3Aだった。松坂はその2年後にレッドソックスへ移籍する。プロ10年目の2008年、メジャーで18勝3敗の好成績をマークした時、友利氏はレッドソックスの国際担当顧問兼巡回コーチを務めていた。

 そして、松坂のプロ20年目。友利氏が橋渡しをする形で松坂が中日にテスト入団。「あいつの1年目、10年目、そして20年目。やっぱり、縁があるんだなと思ったんだ」。その兄貴分でさえ、新天地・中日でのフィーバーに「すごいよ。他の選手もビックリしているみたい」と笑う。

 その言葉通り、松坂の行くところ、ファンが動く。報道陣も動く。カメラが追いかける。第2クール初日の2月7日は週の真ん中の水曜日。紅白戦や練習試合の実戦形式でもなく、どちらかといえば単調な日々の練習メニューとなるこの時期、どうしても集客面は“中だるみ”の頃なのだが、球団が発表した観客数は「3000人」だった。

 シーズン中の実数発表ではなく、球団広報の目算での数字なのだが、決して大げさでもなければ、盛り過ぎている感もない。間違いなく“それくらいの人たち”が、キャンプ地の北谷公園野球場に集結していたのだ。

地元・名古屋の各テレビ局も、例年は1クルー、カメラ1台でキャンプの取材をフォローしてきたが、今年は2クルーを出す社が出てきたという。松坂の密着班と、松坂以外を追う別部隊に分けての取材が必要になったのだ。球団側も予想以上の松坂フィーバーに、当初は予定になかった専属広報をつけざるを得ない状況となり、ただでさえ例年の1.5倍近い報道陣が殺到しているキャンプ地で球団広報が松坂に“1人取られた”状況になり、てんてこ舞い状態だ。

 しかも、人が動けば、カネも動く。松坂のテスト入団が決まったのは、キャンプインを9日後に控えた1月23日。正式発表を受けてから営業や事業担当が急きょ、2種類のグッズを作成。時間的な問題がある中、松坂の名前入りタオル(税込み2000円)100枚を何とかキャンプインに間に合わせたが、これは初日で完売。「MATSUZAKA」のネームと背番号の「99」、番号の右隅にハイビスカスのイラストが添えられたキャンプ地限定の「サポーターズユニホーム」(同6000円)もキャンプ2日目で完売してしまった。

 しかも、松坂グッズの勢いに乗り、他の選手のグッズまでもが売れ、なんと第1クールの5日間で、去年のキャンプ中の1カ月間でのグッズ売上額に相当する約1000万円を超えてしまったというのだ。

 また、ファンからの要望が高まっているのが「レプリカユニホーム」だという。選手が着用するものと同じ生地のユニホームに、背中に「MATSUZAKA 99」のロゴを入れたものだが、この“本物バージョン”はそもそも準備可能な素材の数に限りがあり、松坂の入団決定が1月下旬だったとあって、メーカー側にもキャンプ初日に間に合わせるための準備ができていなかった。そこで現在、背番号なしのバージョンを松坂仕様に急きょ切り替える作業に取りかかっている真っ最中なのだという。

 そうしたフィーバーぶりにも、本人は泰然。2月3日の練習後には、松坂本人が「やりましょうか?」と球場外の一角に机を置き、臨時のサイン会を開催。しかも、当初の20分だった予定を10分延長するサービスぶりだった。松坂次第とはいえ、球団側は今後の不定期開催を想定。高木守道元監督が2012年からの2年間、北谷キャンプ中にファンサービスの一環として定期的にサイン会を行っていたときの警備のノウハウ、行列のさばき方などを熟知している球団職員を北谷に緊急出張させ、警備面などでの万全の対策を練る予定だという。

 これだけ周囲が盛り上がれば、選手たちにももちろん、その熱気や喧噪がダイレクトに伝わっている。

「去年、この球団に初めて来たとき、何というのかな、静かというか、落ち着いたところだなと思ったんだよね。ホークスは番記者の数も、ファンも多いじゃない? オリックスだって、宮崎にキャンプ地が移転した時、たくさんのファンに来ていただいたしね」

 そう語る森脇浩司・野手チーフコーチは、ソフトバンクでコーチを13年、オリックスで監督・コーチを4年務めた経験がある。ソフトバンクの宮崎キャンプはほぼ連日スタンドがいっぱいになり、打撃練習でも主力級の柵越えの当たりに歓声すら沸く。

 オリックスもキャンプ地を宮古島から宮崎に移転した2015年、森脇監督のもと、約17万人のキャンプ来場者を記録した。ソフトバンクと同様、1軍と2軍の練習場が隣接しており、ファンにとっては1カ所で2倍楽しめる上に、選手との距離も近い。そうした熱い雰囲気の中でキャンプを過ごしてきた森脇チーフコーチにすれば、昨年の北谷は少々、肩すかしの状態だったようだ。

 ところが今季は「松坂大輔」という大スターが中日に加入した。たった一人、本物のスーパースターがいるだけで空気が一変した。森脇チーフは「こういう盛り上がりっていうのかな、相乗効果というのかな、これを本当の“効果”にしないといけないよね」と力説する。

 見られている、注目されている。松坂が登板した試合で打って目立ち、リリーフで好投でもすれば、その選手だって注目される。5年連続Bクラスという低迷に加え、絶対的スターの不在に悩み、本拠地の観客動員も年々、減少を続けている中日にとって、この「松坂フィーバー」をいかにして活用するのか。球団にも選手にも、思いも寄らぬチャンス到来でもある。

 さて、その“フィーバーを生む男”はいったい、どれだけの戦力なのか。後編(2月13日配信予定)では「戦力としての松坂」についてレポートしていきたい。(文・喜瀬雅則)

●プロフィール
喜瀬雅則
1967年、神戸生まれの神戸育ち。関西学院大卒。サンケイスポーツ〜産経新聞で野球担当22年。その間、阪神、近鉄、オリックス、中日、ソフトバンク、アマ野球の担当を歴任。産経夕刊の連載「独立リーグの現状」で2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。2016年1月、独立L高知のユニークな球団戦略を描いた初著書「牛を飼う球団」(小学館)出版。産経新聞社退社後の2017年8月からフリーのスポーツライターとして野球取材をメーンに活動中。

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