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zoom RSS 逃亡したIS戦闘員はどこへ消えた? シリア現地取材パート2

<<   作成日時 : 2018/01/07 09:22   >>

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シリア出身で現在ドイツで暮らしているアギアド・クヘデル(Aghiad al-Kheder)さんの携帯電話には、昼夜を問わずひっきりなしに母国から連絡が入る。

 クヘデルさんが確認するのは、シリア北部の反体制派支配地域の検問所にたどり着いた「戦闘適齢期」の男性たちの画像だ。

 こうした検問所では、民間人の間に紛れているイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員の身柄を確保するため、到着したすべての男性の写真を撮影し、メッセージアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」のグループに送信する。グループには、世界中にいるメンバーが登録している。

 メンバーは、トルコの情報当局者や反体制派組織「自由シリア軍(FSA)」当局者、ISの支配下で生活していたシリア人活動家ら250人以上。皆で、IS戦闘員を特定するため共同で作業に当たっている。

 クヘデル氏自身も、最近までISに制圧されていたシリア東部の都市デリゾール(Deir Ezzor)出身だ。IS支配下で1年暮らした後、シリアを脱出し、2015年にドイツで難民認定申請を行い、現在は、反IS活動家グループを運営している。

 クヘデル氏の元には、1日におよそ600〜800枚の写真が送られてくるといい、そのうちの10〜15枚ほどは、同グループによってIS戦闘員と特定されている。写真チェックで引っ掛かった場合は、拘束されて尋問を受けるが、それ以外の人々は越境を許可される。

 反体制派グループ「アフラル・シャルキヤフ(Ahrar al-Sharqiyah)」の司令官によると、マンビジ(Manbij)付近の検問所には毎日最大20人のIS戦闘員が到着し、その多くは密入国業者から手に入れたシリア人の偽造IDカードを携帯している。

 これまでのところ、こうした人々の大半はシリア人かアラブ人だったという。

 同司令官は、どうやってここにたどり着いたのかと尋ねると、彼らは口々に(米国が支援するクルド人とアラブ人の合同部隊)「シリア民主軍(SDF)」に厄介払いされたのだと答えると説明し、こう語った。「SDFは自分たちで問題を解決せず、われわれに押し付けている」

IS戦闘員を夫に持っていた外国人女性が200人以上施設に
 英国人のIS戦闘員、シャバズ・スルマン(Shabazz Suleman)容疑者を拘束しているシリア反体制派グループは、本紙の取材に対し、英国政府とはまだ連絡がついていないことを明らかにした。

 スルマン容疑者は、寛大な処罰を確約するという合意が得られた場合には英国に戻るが、そうでなければシリアにとどまりたいと話した。同容疑者は自身を拘束しているグループから十分な衣類や食べ物を提供されているらしく、「私を尊重してくれている」と本紙に語った。

 旧ソビエト連邦構成国のウクライナやチェチェン共和国、トルクメニスタン、ウズベキスタンなどは、自国内でイスラム過激派に関する問題を抱えており、IS戦闘員を送還したいというトルコ側の要請を拒否し続けている。

 欧州人がトルコの国境警備隊に捕まった場合、当局は身柄を拘束した後は母国の大使館に連絡するが、こうした国々出身の戦闘員については現在のところ、シリアに戻すしかない状況となっている。

 しかし同地域の警備責任者であるバシール・ハジ(Bashir al-Haji)氏によると、シリア北部でFSAが運営している複数の収容所はすでに定員に達しているにもかかわらず、収容者数が日々増え続け、パンク状態にある。

 昨年6月にラッカ(Raqqa)をめぐる戦闘が本格化するまでは、拘束していた外国人全員から金銭と引き換えに釈放してほしいという申し出があったとハジ氏は明かした。

 あるサウジアラビア人の収容者からは、解放の見返りとして10万ドル(約1130万円)を提示されたが、ハジ氏は、その申し出をはねつけたと主張した。しかし、いわゆるカリフ制国家の崩壊が始まって以来、こうした申し出は一度もないという。

 ハジ氏は、「彼らはとても危険な男たちだ。釈放して野放しにするべきではない」と話し、こう続けた。「彼らはまだ同じ思想を持ち続けている」

 ハジ氏によると、ISの男性戦闘員らは拘束後に逮捕されているが、ISの女性メンバーらは通常、拘束されることはないという。

 シリア北西部にある複数の保護施設には現在、IS戦闘員だった夫を亡くすか、離婚した220人もの外国人女性が身を寄せている。

 一部の女性たちは、ハジ氏がマレア(Marea)に所有する土地でテント生活をしている。あるキャンプでは、女性7人、子ども17人が暮らしており、そのうちドイツ出身者が1人、ウクライナ出身者が1人、残りは全員ウズベキスタン出身者だった。

マレーシアに多数の外国人戦闘員を送還
 シリア国境近くのトルコ南部ガジアンテプ(Gaziantep)のカフェで本紙の取材に応じたハジ氏は、「彼女たちの食費や住居費は私自身が負担しているが、そう長くは続けられない」と語りつつ、「でも私には責任がある」と、たばこをふかしながら話した。「マレアにはISに仕返ししたいと思っている人々が大勢いるから、もし彼女たちがここを離れれば、おそらく殺されるだろう」

 同氏はまた、こうした女性たちの一部は今でも過激な思想を抱いている恐れがあると懸念を表した。「自分はイスラム教徒だと言う割りに、彼女たちが祈りをささげている姿は一度も目にしたことがない。単にカリフ制国家という考えを気に入っていただけなのではないかと思う」

 トルコ当局の報告によれば、シリアからの越境時に拘束され、国外追放処分となった外国人戦闘員は、2013年以降計4957人に上り、うち108人は英国人だという。

 英国当局によると、ISに参加するため母国を離れた英国人は推計800人。うち400人はその後、帰国している。

 英国でこれまでに起訴された帰還者は、そのうちわずか24%。IS幹部だった英国人のメンバー2人も、トルコで裁判にかけられた。そのうちの一人がエイン・デービス(Aine Davis)被告。シリアでISの人質となった欧米人らを拷問、殺害し、「ビートルズ」と呼ばれた英国出身とみられる4人の戦闘員の一人だ。

 トルコ政府関係者は、デービス被告を英国に送還せずに自国で起訴することを主張。昨年、同国裁判所は禁錮7年の有罪判決を下した。

 米政府によると、2014年6月以降、シリアとイラクに渡った外国人戦闘員は、120か国4万人に及ぶ。

 情報公開を行った79か国の資料によれば、戦場で死亡した外国人戦闘員は約7000人だが、逃亡者はその2倍だ。

 トルコ政府はこれまでに多数の外国人戦闘員をマレーシアに送還してきた。同国を選んだ理由は、イスラム教徒が多数を占めており、さらに自国民の受け入れを拒否している国々の大半に対してビザなしでの入国を認めているためだ。

 30人以上のISの容疑者がトルコから飛行機でマレーシアの首都クアラルンプールに移送されたが、マレーシア政府はその後の彼らの足取りをつかんでいない。

 専門家らは、外国人戦闘員の帰国に関心や懸念が寄せられているが、本当の危険は、母国に戻らず現在、行方が分からなくなっているIS戦闘員からもたらされる恐れがあるとして、警鐘を鳴らしている。【翻訳編集】AFPBB News

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