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zoom RSS 都心近郊で10km飛ばせる“ドローン開発の集積地”開設

<<   作成日時 : 2017/12/01 07:40   >>

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 ドローンの産業活用に注目が集まっているが、飛行規制が厳しい日本では都心近郊でドローンを自由に飛ばせる場所が少ない。また、トライアンドエラーを繰り返しながら開発を進めるドローン研究では、ラボとテスト飛行フィールドとの物理的な距離がスピーディな研究開発を阻害する要因になっており、ドローン集積地が次々と生まれているなど環境の整った世界各国に後塵を拝している状況だ。

 後れを取る日本のドローン開発環境に朗報となるドローン研究拠点が2017年11月27日にオープンした。ドローン技術ベンチャーのアイ・ロボティクスが手掛ける「ドローンフィールドKAWACHI」は、車で都心から80分、成田空港からは20分の立地となる茨城県河内町に立地、同年3月に閉校となった旧町立金江津中学校とその周辺施設を活用して開設した。ドローン飛行場、実証実験場、研究開発施設、カンファレンスセンター、宿泊施設を備えた“ドローン開発の集積地”となっている。

 旧町立金江津中学校は利根川河川敷に隣接しており、河川敷のグラウンドと河川上空を屋外飛行エリアとして利用できる。河川上空のフライトエリアは距離にして往復10km(片道5km)と非常に長く、24時間365日の利用が可能だという。旧体育館を使って雨天でもテスト飛行が可能な屋内施設も備えた。利用料金はグラウンドが1時間6000円、河川上空と体育館が1時間1万円。

 中学校には2011年3月の東日本大震災で壁などが崩れた状態で残された(人の立ち入りは禁止されている)旧校舎エリアがあり、ここでドローンを飛ばして災害を想定した状況での研究開発、実証実験、操縦訓練も行えるという。

●入居すれば校庭を無料で利用可能

 中学校の教室をリノベーションして設けられたラボスペースは月額40万円で利用できる。工作機械の設置も可能な他、監視カメラの設置や警備会社への警備委託などセキュリティ面を高めた。入居者は広さ1万379m2の広い校庭を飛行エリアとして無料で利用できる他、グラウンドや河川上空も月12時間まで無料となる。12時間を超えた際の利用料金もグラウンドが1時間3000円、河川上空と体育館が1時間5000円とビジター利用に比べて半額となっている。

 「建築業界や農業など、人手不足の解決策としてドローンが期待されているが、日本は飛ばせないエリアが多かった。中国やフランスなどは、研究開発したらすぐその場で何十kmも飛ばせるドローンフィールドが存在する。われわれはこの河内町でドローンに関わる人、モノ、情報、技術を集積した場所を作っていきたい」(アイ・ロボティクスの安藤嘉康社長)。

 今後はドローン操縦士/技術者の育成や産業別研修プログラムなどを実施する「ドローンスクール」やスタートアップ/ベンチャーの育成を支援する「ドローン・ファーム」、ドローンの操縦/技術コンテスト、ドローン関連の国際会議などを計画しているという。

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