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zoom RSS 「毎年採用」を漫然と行う会社が崩壊するワケ

<<   作成日時 : 2017/04/21 22:36   >>

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現在は人手不足だということです。他の要因もあると思いますが、上野の青空テントは、どこかに消えてしまいましたし、大きな駅の構内や周辺の地下階段に寝ていたホームレスの人たちも、一時ほど見かけなくなりました。

 文部科学省と厚生労働省が発表した2016年の新卒の就職希望者の就職率は、2008年のリーマンショック前を上回り、なんと97.3%(昨年4月1日時点)ということです。数年前まで、企業は採用を控え、就職は買い手市場。「大学は出たけれど現象」でしたが、ここ2、3年は売り手市場になっています。つまり、数字の上では、仕事内容や業種を選ばなければ、100%就職できる状況ともいえます。

 企業は人材が欲しい、人手が欲しいということで呻吟していることでしょう。しかし、あまり安易に人材を採用していると、やがて会社も、採用された特に若い人たちも、悲惨な状況になるのではないかと案じています。

■「非連続的社会」がやってくる

 いま、粛々と第4次産業革命が起こっています。ビッグデータ、AI(人工知能)、ロボット、IoT、シェアリングエコノミーによって、これからの社会は、いまに私たちが想像もできないような世の中になります。

 2030年までに半分近く、49%の仕事、業種が消えてなくなるといわれています。

 コンビニ、スーパーからレジ打ち店員がいなくなります。一般事務員は不要になります。ほとんどの弁護士、会計士、税理士、司法書士、土地鑑定士、大型トラック運転手、バス運転手、タクシー運転手、電車運転士、警備員、受け付け業務、庭師・園芸作業者、通訳、コールセンター員、会計経理事務員、秘書業務、中央官庁上級公務員などなどの仕事、業種が消えるとイギリスのオックスフォード大学などが発表しています。

 このことはすでにご承知のことと思います。いわば、今までの変革とはまったく異なった、異次元の、ヨーゼフ・シュンペーターの言葉を借りれば、「非連続的社会」が、もう13年後には、やってきます。いままでの変革は”改善・改良”でしたが、これからは”革新・革命”なのです。

いまの設備が10年後には、確実に陳腐化する
 歴史を振り返れば、つねに新しい仕事が生まれてきますから、失業者が何十%にもなる、と考える必要はありません。しかし、少なくとも現在の会社は、いまの設備が10年後には確実に陳腐化するということを前提に、それぞれの仕事を考えておく必要があるのではないかと思います。だから少子化は好ましいという論者もいますが、これはわかりません。新しい仕事がどれほどの雇用を必要とするか、今は不明だからです。

 しかし、設備、什器備品、情報機器は、必ず陳腐化します。もちろん、だから今、まったく設備投資をすべきではないということではありません。そのようなことで拱手(きょうしゅ)しておれば、激しい競争に勝ち抜いていくことは不可能です。申し上げたいことは、そういう時代、そのような世の中が指呼(しこ)の間にやってくるということです。そのような「明日」を頭に入れながら、経営をする、設備投資をする、あるいは、会社の将来の方向を見定めなければならない「時」であるということ、すでに多くのビジネスマン、経営者の皆さんはご承知のことですが、あえてそのことを申し上げておきたいと思います。

■あと10年後のそのあとは? 

 特に、考えておかなければならないことは、社員のこと、人材のことです。今の会社のままでは人員が過剰になるのです。にもかかわらず今必要だからといって採れるだけ採っている会社が多いように見受けられます。

 しかし、あと10年後以降はどうするのでしょうか。その時はその時、リストラをします、というようでは、その会社は衰滅するでしょう。また、そう考える経営者、責任者がいるとすれば、発展成長はないでしょう。

 いま、多くの家電メーカーが呻吟(しんぎん)しています。なかには、消滅してしまった企業もあります。どうして、そうなったのか。安易なリストラが「怨念(おんねん)の解雇」になったからです。リストラされた社員は、遺恨を持ち、その会社の製品をまったく買わない。意地でも購入しない。量販店で、あえて他社の商品を買います。ということは、たとえば5万人のリストラをした会社は、5万人、いや、5万家庭(5万×4人=20万人)の顧客を失ったことになります。

 それだけではなく、その会社で身に付け、覚えた技術、ノウハウを他社に再就職して開陳伝授する。結局、その会社のリストラは、競争相手を増やすだけです。そして、価格競争で敗北し、あえなく苦境に追い込まれる。三洋電機やシャープが経営危機に陥り、パナソニックや台湾・鴻海精密工業の傘下に入ったのは、そこに大きな原因の1つがあります。倒産までは行かなくとも、安易なリストラで、のたうち回っている会社は、ほかにもあるのはご承知のとおり。私からすれば、自業自得、因果応報としか言えないように思います。

 人ほど貴重なものはありません。しかし、人ほど怖いものはありません。一時的な利益確保のために、リストラを安易に行うべきではありません。言い換えれば、人の採用は、十分に先を考え、見越して、考えていく必要があります。今、採りたいから、今必要だからといって、会社の思いだけ、「今」だけを考えて、人を採用していくことは、禍根を残すということです。既述のとおり、とんでもない「しっぺ返し」を受けることになるということです。

過剰設備は廃棄処分にしても…
 まして、これからの時代、舞台が「歌舞伎の舞台」から「ミュージカルの舞台」に変わる、その岐路に立っている。ですから、いまから、人の採用については十分に考え、採るべきは採る、我慢するところは我慢する、という対応をしなければなりません。

 「今」の基準、「今」の考えで、「今までどおりの考え」で、人を採用していくと、過剰人員になるということです。過剰設備は、なんとかやり繰りをして廃棄処分にしても禍根を残すことはありませんが、社員のリストラは、できるだけ抑えることが好ましい。私は、経験的に、そのように感じています。

■「不幸な状態」に陥らないために

 それならば、過剰人員を抱えないためにどうするか。それが「隔年採用のすすめ」です。すなわち、「毎年採用」から、「隔年採用」に転換すること。1年おきに採用をしていくということです。そうすることによって、必要以上の社員を抱え込まなくて済みます。社員が、今のメンバーで、なんとか仕事を処理すべく、人手ではなく、仕事の進め方で対応しようと知恵を出すようになります。採用した人材の教育を徹底できます。仕事の技術をしっかりと伝達できるようになります。もし、途中で、どうしても採用しなければならないという事態になれば、中間採用をすればいいのです。

 隔年採用を行えば、業績悪化時にもリストラをしなくて済む可能性が高まります。たとえリストラをしても、現在の5分の1程度、したがって、怨嗟(えんさ)も最小限に食い止めることができ、また、社員も30代、40代でリストラされることもほとんどありませんから、「不幸な状態」に陥ることもなくなります。

 誤解を避けるために繰り返しますが、筆者は「毎年採用」を全面否定するものではありません。しかし、10年後、15年後に、劇的に、非連続的に時代が変わるということを十分意識した「人の採用」を考えておかないと大変なことになりますよということです。また、「人間大事」の考えに立った採用をすべきですよ、会社の都合で、勝手に採用し、勝手にリストラすることは、会社、社員両者にとって不幸残酷になりますよ、ということを経営者、また責任者の人たちは、しっかりと心に留めておく必要があるということです。

 『論語』に「人、遠き慮(おもんぱか)り無ければ、必ず、近き憂い有り[人無遠慮、必有近憂]」とありますが、経営者たる者、責任者たる者、つねに先を読んで今に対処すべきではないかと、このところ、進行しつつある第4次産業革命をつらつら考えながら、また、「人間大事」の観点から、企業の採用について思いをめぐらせています。

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