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zoom RSS 「飛鳥II」世界一周復活へ しかし課題も 高騰する料金、不安定な世界情勢

<<   作成日時 : 2017/02/04 11:00   >>

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「飛鳥II」の世界一周クルーズ、復活
 郵船クルーズは2017年1月20日(金)、同社が所有、運航する「飛鳥II」(5万142総トン、定員800人)による世界一周クルーズを2018年に催行すると発表しました。詳細は2月20日(月)以降に公表し、予約開始は4月としていますが、今回は8年ぶりに「スエズ運河を通過する」としており、旅行会社には早くもクルーズファンからの問い合わせが舞い込んでいます。

 1996(平成8)年、先代「飛鳥」(2万8000総トン)が始めた世界一周クルーズは、発売と同時に定員の2倍におよぶ予約が殺到。その後、2006(平成18)年に就航した「飛鳥II」へ引き継がれ、2015年までに合計20回催行されるなど、日本におけるクルーズ最大のヒット商品となりました。

 開始当初、世界一周客だけで満員となったクルーズは、世界でも類例がなく話題になりました。また国内でも、参加が待ち切れずに定年を前倒しして参加したり、定年退職した翌月に参加してきたりと、いわゆる「団塊の世代」の本格リタイア期がやってくるのを前にして、「人生最後の夢の実現」とクローズアップされたりしました。

 しかし、そんな「夢の旅」に暗雲が漂い始めたのは、2000年代後半ごろから活動を活発化させた海賊です。アジアとアフリカを結ぶソマリア沖に出没する海賊を避けるために、各国のクルーズ会社はスエズ運河の通航をやめ、世界一周に旅立つ客船も20数隻を数えた往時から激減しました。

海賊出現、それでも通りたい地中海
「飛鳥II」も2010(平成22)年、インド洋から地中海へ直接向かうスエズ経由のコースを断念しました。南アフリカを経由するコースや世界一周を諦め太平洋、南極、南アメリカを周遊する旅などを設定して、治安の改善を待ったのです。このあいだ、日本人に一番人気のある地中海へ行くために、南アフリカ経由ののち北上し、ジブラルタル側から地中海に入るといったトリッキーなコースを選択したこともありました。

 また2015年に催行された世界一周クルーズでは、スエズ運河は通航するものの乗客を乗せて航行することを断念し、この区間は陸上ツアーと組み合わせるなど苦心したコース設定をしました。ところがこの試みは、むしろ中東紛争の深刻化で、陸上ツアー自体を断念することになり、乗客を「飛鳥II」に乗せて紅海を無寄港で突っ走るというコース変更を強いられることになりました。このことは世界一周の安全性に対する疑念も呼ぶことになり、この年をもって、世界一周クルーズの募集は停止されてしまいます。

 しかし、郵船クルーズが世界一周クルーズを断念した2015年あたりから、国際的な警備協力もあって海賊は厳しく取り締まられるようになり、最近(2017年1月現在)ではほとんど出現しなくなりました。各国のクルーズ会社も世界一周クルーズを徐々に再開し、郵船クルーズも前述のように、2018年の世界一周クルーズを実施することに決めたのです。

「飛鳥」および「飛鳥II」による世界一周への参加者の平均年齢は、1996(平成8)年当初は67歳でしたが、2015年には71歳まで上昇しています。郵船クルーズはこれについて、「定年年齢が上がって来たことや、リピーターが増えた」ことなどを理由に挙げています。

 一方、ある旅行会社は今回の「飛鳥II」による世界一周再開について、「2015年の中止で世界一周クルーズ参加を諦めていた団塊の世代の齢回りに、なんとか間に合いそう」と、まだまだ元気な「前期高齢者世代」からの期待が多いことを明らかにしています。

「飛鳥II」によるクルーズの課題とは
 ただ、課題がないわけではありません。

 まずコースの設定です。今回の発表においては、「飛鳥II」はアジアから出発し、スエズ運河を通行して地中海に向かうことまでは明らかにされていますが、その先の、地中海のどの港に寄港するかが注目される点です。これまで地中海をクルーズする際に必ず寄港していたイスタンブールは、中東の紛争もあって、各国のクルーズ会社もみな寄港を回避しており、2018年の「飛鳥II」も寄港は難しそうです。それ以外にも、チュニスやエジプトなどへの寄港が果たせるのか、アラブ世界を除いた世界一周になるのでは、といった懸念もあります。

 クルーズ料金も日程が長くなるにつれて上昇しており、1996(平成8)年の「飛鳥」世界一周開始当初、90日間で300万円程度だったものが、2015年には104日間で481万円から2599万円と、夫婦ペアで1000万円以上用意しなければ参加できない旅になってしまいました。

 たとえば世界最高級といわれる、リージェント・セブンシーズ・クルーズ社の「セブンシーズ ナビゲーター」(2万8550総トン、490人乗り)による「2018年世界一周クルーズ」(129日間)は、最もリーズナブルな価格で5万4589ドル(デラックスウィンドウスイートH、2名1室利用時における1名あたりの価格、税別)、日本円にしておよそ620万円になります(1ドル113円換算)。

「飛鳥II」の「104日間、481万円」(2015年設定)と比べると140万円ほど高いわけですが、このおよそ620万円という金額には、寄港地での陸上観光(オプショナルツアー)や船上のアルコール類、チップなどが含まれています。いわゆる「オールインクルーシブ」と呼ばれる、高級船で一般的な料金体系です。「飛鳥II」でのクルーズ料金には、アルコール代や寄港地観光の費用などが含まれていないことを考えると、旅行費用総額として両者に大差はないかもしれません。

 いずれにしても、本格リタイア時代を迎えている団塊の世代にとって、「参加するべきか、それとも諦めるのか?」――人生の終わりに、思わぬオプションが示されることになりました。「所詮、高値の花」というイメージを払拭し、かつて「飛鳥」による世界一周クルーズが初めて催行された1996(平成8)年と同様のブームを、再び起こせるでしょうか。2月下旬とされる詳細発表が待たれます。

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