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zoom RSS 赤れんが散歩近代化体感 舞鶴「日本遺産」認定1年

<<   作成日時 : 2017/02/19 23:29   >>

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 明治時代に旧海軍の拠点となる鎮守府が置かれた舞鶴市が、同じ旧軍港3市と共に「日本近代化の躍動を体感できるまち」として文化庁の日本遺産に認定され、今春で1年になる。日本遺産の構成文化財で特に目を引くのは赤れんが建造物だ。潮風香る「赤れんがのまち」で訪ね歩いた。
 舞鶴湾に臨む市役所(同市北吸)周辺には、赤れんが倉庫群がある。鎮守府の軍需品などの保管庫として1901〜21年に建造された12棟が現存し、うち8棟が重要文化財だ。「ここまで多くの赤れんが倉庫が集まり、市民に開かれた状態なのは全国でも珍しい」。案内役をお願いしたNPO法人「赤煉瓦倶楽部(れんがくらぶ)舞鶴」理事長の馬場英男さん(71)は胸を張る。「明治の建物はデザイン性が強く、大正はシンプル。れんがの積み方など個性があって面白い」と見どころを教えてくれた。
 次に倉庫群から少し歩いた小高い丘にある旧北吸浄水場第一配水池(同、重文)に向かった。1901年に建造され、貯水池の水を浄化して軍港内の施設や艦船に給水する施設だった。
 赤れんが造りの上屋から入ると、バスケットコートより少し大きく深さ6メートルの地下空間が広がる。巨大な石張りコンクリート壁が内部を区切り迷路のようだ。馬場さんは「流れを蛇行させて1カ所によどませないための工夫。当時としては最先端の技術だった」と説明する。
 赤れんが建造物で外せないのは、由良川河口の加佐地区にある神崎ホフマン窯(同市西神崎)だ。高さ24メートルの煙突は圧巻。ドイツ人技師のホフマンが開発し、建造物の内部は複数の焼成室が楕円(だえん)状に連なり、連続してれんがを焼くことができた。馬場さんによると、一時は全国に50基以上あったが、現在は4基しか残っておらず貴重だという。
 市内に多く残る赤れんが建造物だが、軍の関連施設だったこともあり、一時は存続が危ぶまれた。赤れんが倉庫群もツタに覆われ市民の関心はほとんどなく、開発で取り壊された倉庫もあった。神崎ホフマン窯も放置され老朽化が進んだ。馬場さんら市職員の有志らが88年から調査し、保存や活用を訴えてきた。馬場さんは「見ることができてこその日本遺産。観光や研究への活用が進んでほしい」と願う。
 京都、滋賀の日本遺産は他に「日本茶800年の歴史散歩」と「琵琶湖とその水辺景観」。舞鶴市など4市は認定後、漫画家の松本零士さんにデザインを依頼してシンボルマークを作り、東京で講演や物産展を共同で催すなどPRに努める。市観光商業課は「今後もガイドの育成やスタンプラリーなどに取り組み、観光客誘致や町のにぎわいにつなげたい」と意気込む。
■赤れんが“名演”重厚感魅力
 舞鶴市内に残る赤れんが建造物は数多くの映画やドラマのロケ地、写真集の撮影場所になっている。イベントなど市民や観光客が集う場としても活用されている。
 終戦間近の1945年8月、閣僚たちが御前会議のため地下通路を通って皇居地下に設けられた防空壕(ごう)を兼ねた昭和天皇の居室「御文庫」に向かう。戦後70年の2015年に公開された映画「日本のいちばん長い日」のワンシーン。旧北吸浄水場第一配水池(同市北吸)内で撮影された。
 「当初の撮影予定にはなかった」。映画やドラマなどのロケ地の誘致に取り組む舞鶴フィルムコミッション(FC)の担当者は振り返る。原田眞人監督を伴ってロケ地の確認をしていた時、参考程度に紹介すると原田監督が気に入り、急きょ加えられた。
 撮影があった市内8カ所のうち赤れんが建造物関係は、旧北吸浄水場配水池や海軍仮庁舎になった赤れんが5号棟(同市北吸)、宮城内警備司令所の葦谷砲台跡(同市千歳、瀬崎)だ。
 「日本のいちばん長い日」の他にも、出光興産創業者をモデルとする小説が原作の映画「海賊とよばれた男」(16年公開)は、若かりし主人公が油のセールスに訪問したシーンを同市北吸の赤れんが倉庫で撮影した。
 舞鶴FC担当者は「舞鶴の赤れんがの重厚感が、明治や大正、昭和の時代背景にはまるようだ。漁村などロケ地に適する場所が近くに多くあるのも強み」と説明する。
■倉庫群再生観光の要に
 赤れんが建造物は、ロケ地以外にもさまざまな形で利用されている。
 舞鶴市北吸の赤れんが倉庫群がある一帯は、舞鶴赤れんがパークとして整備され、12年にオープンした。市立赤れんが博物館や「海フェスタ京都」のメイン会場になるなど来場者は年々増加し、16年度は12月末までに50万人以上が訪れるなど有数の観光スポットになった。13年からは建物に立体的な映像を投影するプロジェクションマッピングを始め、人気を集める。
 赤れんが建造物は、観光ポスターやパンフレットにもたびたび登場。06年の市の観光PRポスターは、京阪電鉄「おけいはん」の写真で知られ、女性誌「フィガロジャポン」などで活躍する舞鶴市出身のプロカメラマン横浪修さん(50)=東京都=が撮影を手掛けた。
 ツタが伸びる赤れんが倉庫を中心に、腰掛けた少年がアコーディオンを演奏する斬新な図柄。当時は「ポスターを見ても舞鶴だと分からない」と否定的な声もあったが、10年を経た今もしゃれたデザインは色あせない。

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