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zoom RSS 文化財の不正取引防止に向け米国とエジプトが協定、2500年前のミイラの手など返還

<<   作成日時 : 2016/12/07 17:15   >>

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米国が中東の国との間では初となる、遺物密輸入の阻止に向けた二国間協定を締結した。これに伴い、12月1日にワシントンD.C.のエジプト大使館で行われた返還式で、エジプト政府には五つの遺物が返還された。古代のミイラの手もその一つで、ハリウッドの小道具制作会社宛の荷物だったものだ。

 ほかにも、色鮮やかな子ども用の棺、彫刻の施された木製の棺のパネル、着色されたミイラの埋葬布、金箔が貼られたミイラのマスクがあった。ここで最後の展示を終えた後、エジプトに返還される。鑑定によれば、すべて2500年以上前のものだという。

 それぞれの具体的な返還先は不明だが、多くは大エジプト博物館に送られるとみられる。同館はエジプトの文化財を収蔵する新たな博物館として、現在ギザのピラミッドの近くで建設が進められている。考古学者のフレデリック・ヒーバート氏は、「米国内で誰かの個人コレクションにされるより、エジプトに帰った方が遺物たちも安らげるでしょう」と語った。

ミイラの呪い作戦
 この返還式で展示された遺物は、ミイラの手を除いたすべてが、5年間にわたる大規模な古代遺物の不正取引取締作戦、通称「ミイラの呪い作戦」で押収されたものだ。

 米国土安全保障捜査局(HSI)と米移民税関捜査局(ICE)を中心とするこの捜査については、ナショナル ジオグラフィック日本版2016年6月号の特集「略奪される歴史」で紹介している。

 2008年、連邦当局がニューヨークを拠点とする古美術商ムーサ・フーリが売りに出した遺物について情報を得たことが、作戦の発端となった。その遺物が、イラクの遺跡盗掘を扱った2003年の新聞記事の写真に写っていたものと酷似していた。最終的に、エジプト、イラン、イエメンなどの国々から持ち込まれた約7000点の遺物が、8万ドル余りの現金、および拳銃1丁とともに押収された。

 この事件で4人が起訴され、古美術商のフーリには6カ月間の自宅軟禁、200時間以下の地域奉仕活動、1年間の保護観察処分などが言い渡された。ミイラの呪い作戦で押収されたその他の遺物の一部は、2015年4月にエジプトに返還されている。

 ミイラの手は、ロサンゼルスの米税関国境警備局(CBP)により押収された。当初は誘拐被害者の手だと考えられていたが、その後、検視官が米連邦捜査局(FBI)に対して、その“被害者”は2000年以上前に死んでいると断言していた。

画期的な協定
 返還式の前日には、ジョン・ケリー米国務長官氏とエジプトのサーメハ・シュクリ外務大臣により、文化財に関する二国間協定が調印された。

 協定の目的は、骨董品や古代遺物の米国への不正輸入を阻止すること。米国に持ち込む際に法的な許可を要する物品の概要のほか、取締官が密輸されようとしている遺物や骨董品を見分けるためのトレーニングについても定められている。「米国では今後、こうした物は売れないということを知らしめたいのです」と、エバン・ライアン米教育文化担当国務次官補は言う。

 二国間協定を結ぶには、輸入元である相手国が請求しなければならない。実際に調印に至るまでには、今回のエジプトの場合のように、交渉に数年かかることもある。米国は1983年以降、16カ国と文化財に関する二国間協定を締結しているが、その半数は中南米の国々だ。

 中東または北アフリカの国との間の調印としては、今回のエジプトが初のケースとなる(米国は現在、イラクおよびシリアの古代遺物に関しては一方的な緊急輸入制限を課している)。ライアン国務次官補は、この協定が良き一例となることに期待し、同地域のほかの国も、自国の文化遺産を保護するため、二国間協定の請求に向けて動き出すだろうとの楽観的な見通しを示している。「エジプトの人々に、私たちが彼らの歴史と文化に敬意を払っていることを知ってもらえたら。また、彼らも同様に考えてくれることを望んでいます」

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