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zoom RSS 高崎のだるま市、駅前と達磨寺の分離開催へ 感情のもつれ修復できず

<<   作成日時 : 2016/12/22 20:24   >>

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年始めの風物詩として知られた少林山達磨寺(高崎市鼻高町)の「だるま市」が、運営を巡る対立からだるまの露店がほとんどいない異例の開催となって約1年。溝はますます深まり来年1月はJR高崎駅前(元日、2日)と寺での祭り(6、7日)という異例の“分離開催”が決定的となった。「だるま発祥の寺」と「だるまを製造する組合」の決裂。220年の歴史を持つ祭りは大きな曲がり角に立つ。双方の言い分を聞いた。

 だるま市は毎年、露天商約200店、だるま販売店約60店が並び夜通し市を開き、参拝客20万人が繰り出す年始の風物詩だった。

 対立の原因は何か。「祭りの経費負担にあった」と達磨寺の広瀬正史住職は指摘する。住職によると、警備や電気設備など多額の運営費の多くは寺が負担していたという。昨年、寺は応分の負担を出店料として求めたところ、露天商側が猛反発、出店を拒否し、組合まで追随して不参加となった。それでも今年1月のだるま市は少数のだるま商有志が寺近くで販売はした。来年1月は有志さえいない状態になりそうだ。

 「だるま商まで不参加というのは考えてもいなかった。残念だ。一緒にできるよう参加を呼びかけていきたい」と広瀬住職は言う。

 高崎市が行う「高崎だるま市」への参加を決めた県達磨製造協同組合の中田純一理事長は「寺が要求してきた出店料は高すぎて、とても払えない。寺と何度か交渉を試みたが、解決の糸口も見いだせなかった。決裂は残念だが、新たな祭りを行うことを決断した」。

 金額のほか感情的な行き違いも重なり修復の可能性は見えない。伝統の祭りが途絶えることに危機感を持った高崎市は当初なんとか融和をと呼びかけたが、事態は動かず、9月に富岡賢治市長がだるま商らと協議し、寺ではなく市中心部で別のだるま市を開催することに決まった。根拠として約190年前、市内の田町で初市が行われたという資料を発見したという。

 高崎だるま市に協力する高崎観光協会も「今までは寺に人的な協力をしてきたが、今回は断った」と寺に背を向け、市側についた。

 恒例のすす払いがあった18日、達磨寺の参拝客からは「今年の1月、なぜ境内でだるまを売っていないのか不思議だった。毎年楽しみにしていたので大変残念だ」の声も。寺では「少林山七草大祭だるま市」の正式名のまま1月6、7日、能やコンサートも交え「星祭大祈祷(きとう)など正月七草の伝統行事は粛々と行う」という。しかし肝心のだるまは社務所でお守りなどと一緒に売る程度という。だるま市というには寂しい。

 一方、高崎だるま市は人出が見込める元日と2日開催にして「日本で一番早いだるま市」と銘打ちPRに力を入れる。二手に裂かれた伝統のだるま市、どちらに転んでも傷は浅くない。

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