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zoom RSS フランスの観光はテロで大打撃を受けている

<<   作成日時 : 2016/08/14 09:00   >>

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 世界最大の観光立国であるフランスが相次ぐテロの影響で大きな打撃を受けている。観光客の数がピークを迎える夏のバカンス・シーズンだというのに、非常事態宣言が続くフランスでは警戒モードが続き、パリ市内は驚くほど閑散としている。

 夏のシーズンにフランス各地で開催される予定だったイベントも次々と中止になっている。観光はフランスの一大産業だが、観光客が安心してフランスを訪れるようになるまでの道のりは長そうである。

■ 遊覧船の乗客は半減した

 パリ市庁舎近くのセーヌ川遊覧船 「Bato Bus」の乗り場では、列を作って遊覧船を待っていたのは6人ほどの観光客。乗り場にある遊覧船チケット販売ブースで働く男性によると、2014年の夏には200人乗りの「Bato Bus」は8隻の遊覧船を運行しており、船はいつも満員だった。

 昨年は運行する遊覧船の数が5隻に減り、今年は4隻に減少。乗客数も半減したという。「通常の夏なら乗り場では何十人もの観光客が列を作って待っているけれど、今はご覧のようにほとんどいない。こんな夏の真っ盛りなのに」と話す。

 遊覧船の乗り場で待っていたイギリス人の旅行客28歳のキム・スワンさんは母のサラさんと10日間の夏休みでパリとフランス北西の町オンフルールに来た。パリには1週間ほど滞在する計画だったが、テロの危険があるため結局1泊だけにしたという。

 「パリ行きはキャンセルしようかと思ったが、1週間の予定を短くして1泊だけにした」と言う。「エッフェル塔の周辺など人が多くいるところでは大丈夫かなととても不安だった」

 パリ市庁舎前のタクシー乗り場で30分以上も客を待っているというタクシー運転手ジョゼ・サントスさんは、「いつもはアメリカ人でも日本人でもこの時期は観光客がたくさんいるから、こんな長く客を待つことはまずない。テロの影響でレストランでもシャンゼリゼでもどこに行っても観光客がいないよ。本当に厳しいね」とため息をついた。

 夏のパリの風物詩であるパリ・プラージュ(フランス語で「パリの砂浜」の意味)。毎年7月下旬から1カ月の間、パリ中心部のセーヌ川岸の一部で川の土手にある車道が封鎖され、一時的に砂の人工ビーチが造られる。

 一帯ではヤシの木が植えられ、砂浜にはパラソルとデックチェアーが置かれ、パリにいてもビーチリゾート気分を味わえる場所となっている。ダンスなど様々なイベントが開かれ、カフェやアイルクリームショップも並び、多くの人々が夏のパリを楽しむ。しかし、今年のパリ・プラージュは人工ビーチに並んだデックチェアーは半分以上空き、川岸沿いのカフェもがらがらだ。

■ パリの7月下旬のホテルの客室稼働率は32%

 フランスは過去1年半のうちに大規模なテロが3回起き、フランスだけでなく、世界中に衝撃を与えた。昨年1月のシャルリー・エブド襲撃事件では編集長など12人が、同11月のパリ同時多発テロ事件では130人が犠牲になり、そして先月14日にはニースでは暴走する大型トラックになぎ倒されて84人が犠牲になった(重体の男性が8月4日に死亡し犠牲者は85人に)。その後も7月26日にはルーアン近郊の教会で神父が喉を切られて殺害されるという事件が起きた。

 ニースのテロは、オランド大統領が昨年11月のパリ同時多発テロ直後から続き、7月26日に期限を迎える非常事態宣言を延長をしない方針を明らかにしたちょうど同じ日に起きた。フランスが自信を持ち直したタイミングを襲った悲劇といえる。

 フランスは毎年8000万人以上の観光客が訪れる、世界でも最大の観光地の1つだ。けれどもテロの観光への影響は深刻で、英紙「テレグラフ」によると、パリの7月下旬のホテルの客室稼働率はわずか32%で、昨年の77%よりも大幅にダウン。フランスのメディアも観光がテロにより大打撃を受けている様子を次々と報じている。2015年の観光客数は減少することになりそうだ。

オランド大統領は、ニースのテロにより、非常事態宣言をさらに6カ月延長した。フランス全土で警察および憲兵隊が増員され、それまで以上に治安確保に力を入れている。地下鉄などの公共交通機関や観光名所などの人々が多く集る施設周辺では、特に手厚く人員を配置することで監視が強化されている。

 パリ・プラージュでも警察が土手に降りる入り口に警察車が止まり、警備に当たっており、入り口では持ち物検査が行われている。さらに迷彩服の制服にライフルを抱えた兵士たちが土手を歩いて警戒している。

 フランスの警戒モードは夏のイベントにも及んでいる。北部の都市リールで毎年9月の第1週末に開かれるヨーロッパ最大のフリーマーケット「ラ・ブラドリー」もテロの危険があるとして中止がになった。パリ市でも8月7日に予定されていたシャンゼリゼ大通りの歩行者天国が中止になっている。そのほかにも野外映画上映会が中止になるなど、フランス各地で多くの市民、観光客が集るイベントが次々と中止に追い込まれている。

 もっとも、パリ市内の主だったホテル、レストラン、カフェ、劇場、美術館は通常通りに営業している。11月の同時多発テロの現場となったカフェでさえも再開している。一部の美術館や劇場では荷物検査や身体検査をするなど、セキュリティチェックは厳しくなっているが、パリの街を歩いていて不便を感じることはほとんどない。

 デンマークの首都コペンハーゲンから1週間の予定で妻とパリに来たという59歳のIT企業経営者のレオ・クリスチャンセンさんは1年前に今回のパリ旅行を計画した。「テロはあったが旅行のキャンセルは考えなかった。今ではテロはどこでも起きているからね」と話す。「実際、パリを歩いていてテロのことが頭をよぎることもあるが、警察もあちこちにいるし、不安はほとんど感じない」と語った。

■ 洪水、雨・・・天候にも恵まれず

 今年のフランスは天候にも恵まれていない。6月初旬には数日間続いた豪雨によって記録的な降水量によりセーヌ川が増水し、過去30年で最も水位が高くなるという事態が発生した。川岸に近いルーブル美術館とオルセー美術館では収蔵品の一部を安全な場所に移すため、一時休館にした。またパリ近郊の一部地域では軍が出動し、取り残された住民を避難させた。

 パリは7月も記録的な寒さが続き、夏らしい暑さがあったのはほんの1週間ほどだった。8月になっても雨や曇りの日も多く、例年より肌寒い日が続いている。

 パリの北東部を流れる地元の人がカナルと呼ぶ運河を歩いていたパリ在住のマイケル・オートヴァンさんは、「いつもなら、毎年夏は溢れんばかりの人々が岸辺で夜遅くまでピクニックをしているのに、今年は天気も悪いからか、人が本当に少ない。こんなのは初めて見るよ」と信じられないといったような顔つきで話した。

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